2010年05月13日

ショーGEKI実験シアター ドラキュラ/ベッドトークバトル

主催:ショーGEKI
期間:2010.04.14〜18
会場:下北沢・楽園

昨年の春公演に引き続き、今年は”実験シアター”と銘打って、おのまさしさん作・演出で若手チームによる「ドラキュラ」と、アダルトチームによる文字通りアダルトな雰囲気の「ベッドトークバトル」の2本立て。と言っても、メインは「ドラキュラ」で、「ベッド…」は土日のみのスペシャルである。


◯ドラキュラ
<Introduction>
古典ホラーの傑作、ブラム・ストーカー著「吸血鬼ドラキュラ」参照の事。


オリジナルの「吸血鬼ドラキュラ」を読んだことがない為、ジョナサンが妻のミナをドラキュラ伯爵から救い出すために奮闘する話と思っていたのだが、実のところジョナサンはヘタレなキャラで、むしろミナの方が頑張ってたという(笑)。

役者が舞台上に待機していたり、一人何役もやったりと、なんとも「おのまさしあたあ」な演出(笑)。特殊な形状の劇場・楽園(客席入口にあるでかい扉やら、ど真ん中にあるぶっとい柱やら)を効果的に使っていた。おのさんはこういうの抜群に上手い。

葬列を思わせるオープニングからスタート。ホラーの導入部としては不気味悪くて最高。この時、舞台上には棺が置いてあるんだけど、その中には最初から山本諭さんが入ったまま待機。山本さん寝ちゃわないかと、いらん心配をしても〜た(笑)。

一応主人公(なのかな?)、ジョナサン・ハーカー(辻崇雅さん)。このところ悪役づいていた辻さんだが、上でも書いたように今回は情けないキャラ。それでもクライマックスの「朝日だ!」という台詞は格好良かった。伯爵にとどめもさしたし。

実質的な主人公(笑)、ミナ・ハーカー(筒美きょうか(きょん)さん)。ドレスがとってもお似合いです。凛とした雰囲気が実に良かった。特にミラルカの誘惑?を振り切るシーンが印象に残っている。芯の強い女性は魅力的やね。

辻さんときょんちゃんは、過去ほとんど絡んでないゆえか「仮面夫婦」とか言われてたそうだが(WEBのCMで共演もしてるのにねぇ(笑))、ラストの抱擁はそれを払拭するものであったと、個人的には思う。

主人公より有名な(ある意味主人公?(笑))ヴァン・ヘルシング教授(黒住淳さん)。設定上はじーさまなゆえか、地べたに座り込んだり、ひっくり返ったシーンがけっこう多かったような。他の作品の印象だと、執念のバンパイアハンターってイメージなんだけど、本作ではどっちかというと好々爺。

裏の主人公(爆)、ドラキュラ伯爵(山本諭さん)。いや、似合いすぎ(笑)。ネタがドラキュラと聞いたときから伯爵役は山本さんだと思ってたが、ま〜よ〜はまっとる。しかし山本さんがやる役って、どこかしら変態チックなのな(爆)。他の作品の影響で女の血しか飲まないと思ってたが、本作では両刀使い(誤解を招く言い方(笑))。あまりテンションの上下が無いキャラクターゆえに、断末魔のシーンは強烈。

さすがに主人公にはこじつけられない(笑)、ミナの友人・ルーシー役他の天野もえさん。しかしながら吸血鬼にされた挙げ句、杭を打ち込まれて成仏しちゃうんだから、悲劇のヒロインと言えなくもない?。ルーシー役も良かったんだけど、個人的にツボだったのは眼鏡にパイプの港湾職員。微妙に怪しくて良い。

主人公にはこじつけられないが、ダークサイドのヒロインと言えるのが、伯爵の手下・カミラ、ミラルカ役他の三浦結実さん。妖しく不気味なキャラが意外と似合っていた。声にも力があって実に良い。ヘルシング教授にとっ捕まるというミスを犯し、首をグキッってやられ(たのはどっちだっけ?(笑))、ちょっとカワイソウ。クモとかネズミ食べてまで頑張ったのにねぇ。

「伯爵が眠るための棺を、太陽が出てる間に全部清めてしまえ」作戦に出たジョナサンとヘルシングの裏をかく伯爵。その後、港で伯爵を押さえるつもりがまた裏をかかれる二人。クライマックスだけあって見応え十分。このまま行けば伯爵の勝ちは固かったんだけど、ミナを誘惑しきれなかったところで流れが変わったかなぁ。…やっぱ主人公はミナでキマリ(笑)。


本作はおのまさしあたあではないものの、「キャスティングで失敗したことが無い」という伝統?はしっかり受け継いでいるように感じた。

約二時間半という長さを感じさせない面白いホラーでした。


◯ベッドトークバトル
<Introduction>
ベッドを舞台にした全5話からなるオムニバス。


舞台が舞台だけにショーGEKIには珍しく内容はアダルト。とはいえ、そこはショーGEKIだけに露骨な表現はそれほど無い。

前説では、おのまさしさんが愛人役の天野もえさんを伴って登場。”不適切な関係”にしか見えんぞ(笑)。


その1 それぞれ恋人がいる友人関係の男と女が二人きりで一夜を共にした場合
出演:吉川亜州香さん、鈴木とーるさん

亜州香さんととーるさんって、過去作で直接絡んだ記憶があまりないのだが、今回は文字通り絡んでいるせいもあってか(爆)、すごく息があってたように思う。さすがである。

楽日では、とーるさんが亜州香さんの役名じゃなく、彼女の名前で呼んでしまうトラブルがあったのだが、そこで亜州香さんすかさずアドリブでとーるさんの役名じゃなく彼氏の名前で呼ぶ、と見事に切り返し。そこでとーるさんが「こういうプレイも良いね」。うむ、良い仕事だ(笑)。


その2 一通りのプレイに飽きてしまったドMの妻と再調教するドSの夫の場合
出演:金田誠一郎さん、菅原泉さん

泉さん曰く、「ホントにこういうキャラだと思われたらどうしよう」(笑)。まあ、ご自身の心配に見合った大熱演だったと思う。

相手役の金田さんといえば、池袋ミュージカル学院にて長年講師を務め、その人柄からか多くの教え子に慕われキンちゃんファミリーを形成したりしているが、当然ながら授業では結構厳しいらしい。と言うことは、「SMのSはサービスのS」と嘯き、妻を言葉攻めする夫というのは、実はキンちゃん史上最高峰のモノスゴイはまり役なんではなかろうか?(笑)。


その3 初めてのBLの場合
出演:佐藤修二さん、七枝実さん

よりによってこの2人で801かよっ!はっきり言って似合うぞ(笑)。キャスティングの勝利やね。いかにもな感じの修二さんの衣装が実は私物ってのがまた面白い。

どっちが"攻め"で、どっちが"受け"かで悩む2人…ってあたしゃBL良く知らんのだけど、そういうもん?。

<蛇足>
百合カップルなら一度実際に見たことがあるが、その時はネコとタチにくっきりと分かれてた。

両手を絡ませていよいよいちゃつく…かと思いきや、プロレスの力比べになっちゃうとこがオカシイ。


その4 翌日にデートを控えた男っ気の無い三十路の妹にアドバイスする姉の場合
出演:中津川浩子さん、小林こずえさん

女性2人だから百合ネタかと思いきや、姉妹ネタだった。まあ、BLとかぶるからねぇ。

中津川さんがまた「お姉様」とか呼ばれるキャラが良く似合う。和服だったら「姐さん」のが似合いそうだが(爆)。

男に免疫の無い妹に、慣れさせるために取り出したお面がおのさん。ある意味反則(笑)。このネタ、例によっておのさんが知らないうちに決まったらしい(爆)。


その5 ふと気がつけば隣に妻の代わりに可愛い少女がいた男の場合
出演:内堀克利さん、廣田朱美(あけち)さん

他がなんとなくありそうなシチュエーションなのに対して、これだけはファンタジック。これが一番羽広さんらしい。

実際こういうシチュエーションに憧れを持つ人は、男女問わず多そうな気がする。

あけちさんが「少し筋肉質で…」と言いつつ力こぶ見せるんだけど、失礼ながら少しってレベルじゃないよ、あれは(爆)。

ちなみに「どれが良かった?」ってみんなに訊かれたんだけど、私の場合、良し悪しというより一番印象に残ったのはこれだった。


オムニバスも良いね。私は前々から「ダンパチ2nd」と一緒にやった「オールキャスト」みたいなのをまたやって欲しいと思っているのだが、こういう形式でも面白いかな。次はおのさんと若手も含めてね。


さて、次は恒例の夏祭り公演(また楽日がワンフェスと被りやがった!。海洋堂〜!(怒))と秋の大魔王公演「マスカラッド」が控えているのだが、驚くべきことにさらに来年3月、全演劇人憧れの地(で良いの?)下北沢・本多劇場にて大魔王公演「新選組」の上演が決定している(今回は裏バージョンの「維新士」は無し)。まさかの大魔王公演連続攻撃。楽しみだねぇ、作る側は大変だろうけど(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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