2008年06月02日

蟷螂の斧 / 華

主催:10・Quatre
期間:2008.05.28〜06.01
場所:池袋・あうるすぽっと

殺陣集団10・Quatreの第7回公演である。今回は「蟷螂の斧」と「華」の2本立て。

○蟷螂の斧
<Introduction>
不正をおこなう大名の屋敷に忍び込み、
盗んだ金を町民に与えた次郎吉。
圧倒的民衆の支持を得たが、天保三年遂に捕らえられ、
磔獄門の刑と定められる。
そんな牢獄内の彼のもとに一通の書状が届く。
「幕府の為に働かないか?」
死んだはずの鼠小僧次郎吉が今悪を討つ!


毎度イントロでユニークなアイデアが使われてて面白いのだが、今回は光る刀で登場。思わず「ぶぅうぉ〜ん」とかいう擬音を入れたくなったが(笑)。ブラックライトを当てると光る蛍光塗料を塗ったんだそうな。刀の軌跡が見えて、とても美しい。

主役は高橋祥尚さん。ちょっと軽い感じの鼠小僧が似合っていた。盗賊らしく、メインの得物は短刀である。素人的には短刀で刀を相手するのはコワイような気がするが(笑)。

やくざの親分役の佐藤修二さんも妙に似合ってた。佐藤さんとそのおかみさん役の鈴木寿江さん、やくざ殺しの目撃者役の太田友和さんのシーンには笑った。今まで観た公演と比較して、今回はちょっとばかし笑いの要素が多かったように思う。

クライマックス、辻崇雅さんが鼠小僧に頼み事をするシーンはやはり燃えるものがある。

今回は芝居の後に立ち回りショーのオマケ付き。色々考えるものである。ここで大衆演劇風に合いの手(って言うのかな、この場合?)を入れてくれ、って言われたんだけど、無理。魅入っちゃって。慣れが必要である。

で、この立ち回りショーも色々と趣向が凝らされている。

一部で”長物の辻”の異名を取る辻崇雅さんが、片手で棒術に挑戦。初日と楽日の2回観たのだが、明らかに楽日の方が良かった。

太田友和さんは、目隠しして登場。見えないとは思えない見事な殺陣を披露していた。「ほんとに見えないの?」って訊いたら「企業秘密」でごまかされたが、どうも本当に見えないっぽかった。少なくともかなり視界が狭そうである。

トリを飾ったのはリーダー・内堀克利さん。斬って斬って斬りまくり。挙句の果てに佐藤修二さんと騎馬戦で対戦。ニコニコ動画で言うところの”才能の無駄遣い”という奴である(一応褒め言葉である、念のため)。そもそもこういうのは腕の立つ人がやるからシャレになるのだよな。

立ち回りショー付きってのはなかなか良いアイデアと思うので、またあると良いな。


○華
<Introduction>
しなる体躯にひらめく閃光
ゆらり舞乱れるは紅きこころ。
咲かせて魅せます!
乙女の華道


女性陣が芯をとった殺陣オムニバス。女性らしく「薔薇」「白菊」「寒椿」「宵待草」「羅生門蔓」「睡蓮」と、花の名を冠した6つの作品からなっている。母子の情とか復讐とか誘惑とか、情念みたいなものがテーマとしてあったように思う。

異彩を放っていたのは、吉川亜州香さんが芯の「羅生門蔓」。いきなりヒラヒラの服の色っぽいダンサーさんが登場する。事前に18禁とか言われてたのだが、確かにエロい(爆)。こういうのもアリなのが舞台の面白いところ。それにしても亜州香さん、「寒椿」では食い詰め浪人らしき家族の幼い娘、「蟷螂の斧」では元気な町道場の娘をやってるのだが、これでは誘惑する魔女っぽい役。ギャップにびっくりである。

うってかわって池田玲子さんが芯の「睡蓮」では日舞が登場。洋舞と違って動きは早くないが、背筋を伸ばして中腰で歩いたり、かなりキツそうだなとか(笑)。

最後には亜州香さんの生歌まで聴けて、盛り沢山の内容だった。

女性が芯を取る殺陣も良いものである。今回はオムニバスだったが、お芝居でってのもいつか観てみたい。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:59| Comment(1) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ありがとーございます

いやはや、やはりよく見ていらっしゃる!

でも今度は一緒に声かけしましょう!

なかなか楽しいですよ〜
Posted by ウチボリ at 2008年06月03日 09:13
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