2012年08月19日

花鳥風月

主催:10・Quatre
期間:2012.05.22〜27
会場:八幡山・ワーサルシアター

10・Quatre久々(3年ぶりらしい)の公演である。前半お芝居、後半剣劇ショーの2部構成。お芝居はオムニバスである。


<Introduction>
一振りの刀が見てきた、時代も場所も違う4つの世界。
任侠の世界、ハンデを背負った女と男の世界、不審な死を遂げた男女にまつわる世界、刀が命を宿す世界…4つの世界は戦いで彩られていた。


【第1部】「花鳥風月」

○花 ー刀が命を宿す世界ー

内堀克利さん・漢人拓希さん組と辻崇雅さん・しもでまりこさん組のダブルキャスト。や〜辻さんもお父さん役やる歳になったのね。漢人拓希さん、「新選組」では人斬りだったのにこっちでは子供役。ギャップがすごい。

花の香りを使った演出がとても印象に残った。内堀さん・辻さんの刀に引っ張られる演技も良かった。


○風  ー不審な死を遂げた男女にまつわる世界ー

ミステリー風のお話。作・演出の太田友和さんが映画「キサラギ」が好きで、そういうのをやりたかったらしい。剣劇としては異色(というか、謎解きだけでチャンバラやらずに終わるんじゃないかという恐怖感が(笑))だが、面白かった。

山本諭さんの微妙だけど意外と鋭い探偵振りが良い。高津春希さんのコミカル演技も良かった。


○月  ーハンデを背負った男と女の世界ー

腕の無い女(高津春希さん)に辻さんがいちごを食べさせたり、鬼(でいいのかな?。伊原夏菜さん)と高津さんが短刀を口移しで渡したりとえらくマニアックというか、佐藤修二さんの趣味全開(笑)な舞台。


○鳥  ー任侠の世界ー

任侠もの。意外にも10・Quatreでは初めてだそうな。主人公・お紅役の池田玲子さん・鈴木寿枝さんが実にしっくりと来てたのは流石というか。

<蛇足>
本作で知ったのだが、任侠の本来の意味はこれ

悪役の伊原夏菜さんが、背が高く顔立ちがはっきりしてる上に派手な衣装着てたので、なんとなく「青い目の旅館の女将」っぽく感じてしまった(爆)。



【第2部】 show time!!!

お馴染みの殺陣ショーである。

今回の劇場であるワーサルシアターって、割と狭いんだが、ま〜よくあんなところでこの人数入り乱れて殺陣出来るものだ。どさくさに紛れて辻さんがセクハラっぽい事してたりもしたが(笑)。


という訳で、今回も良い殺陣であった。次は3年も開けずにやってくれると嬉しい(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

ショーGEKI実験シアター

主催:ショーGEKI
期間:2012.04.17〜22
会場:八幡山・ワーサルシアター

2年ぶりのショーGEKI実験シアター、今回はワークショップ公演「時計・日常の中の非日常な時間」、若手・研修生公演「べらんめえシンドローム」、ショーGEKIメンバーによる「ベッドトークバトル2」の3本立て。それぞれがオムニバスなので、3演目とも観ると合計11本立てになる(爆)。


○WS公演「時計・日常の中の非日常な時間」
「チックタックレディ」等でお馴染みの赤と青のコードがついた時限爆弾(時限装置)を巡るお話。3本立て。


その1
野外に置かれた時限装置にOL、ビジネスマン、自称非番の婦人警官×2が通りかかり、所謂ドッキリと思い込み、カメラを意識した行動を取り始める。

OLは密かにビジネスマンが好きらしく、行きがかり上ビジネスマンに庇われる形になってえらく嬉しそうにわはは笑いしてたのが可笑しかった。


その2
オーディションに集められた6人。その場に置かれた時限装置を使ってアドリブ芝居を始める。

ゴ→カク」を思い出した。劇中劇のSFっぽいのが好み。


その3
遺産相続の為に久しぶりに4人兄弟が集まるが、そこに父の遺した時限装置があり、相続を巡った試行錯誤が始まる。

最初はものすごく仲が悪い兄弟だったんだけどねぇ。最後はイイハナシダナーと(笑)。


フレッシュなWS公演、なかなか面白かった。


○若手・研修生公演「べらんめいシンドローム」
ありそうであまり無かった落語の演劇化である。演出はおのまさしさん。

いきなりカブキロックスの「お江戸」を踊りまくるところから始まる。これは意表を突かれた。ここの振り付けはショーGEKI・鈴木とーるさんの初仕事だったらしい。

本編では、大量のセリフと江戸弁に苦戦したらしいが、なかなか良かったんではないかな。元が落語だけにオチがばっちり。


その1 「厩火事」
仲人(吉田章浩さん)のところにぐ〜たら亭主の八(城龍汰さん)の愚痴をこぼしに行く嫁のお崎(出口桃子さん)。

まあ、この調子でしょっちゅう来られたら仲人さんはたまらんわなぁ(笑)。不満タラタラに癖に別れようとはしないし。この噺での出口さんはウザ可愛い。


その2 「三枚起請」
花魁・喜瀬川(澤部美木さん)に騙された棟梁(和久井友哉さん)、猪之助(吉田章浩さん)、清造(城龍汰さん)の三人が喜瀬川を懲らしめに行く。

猪之助が喜瀬川に起請を貰ったときの事を猪之助が再現するんだけど、最前列で観てたらロックオンされたらしく、ものすごい近くまで迫られた(笑)。これもライブである芝居の醍醐味である(笑)。


その3 「芝浜」
大金を拾った熊五郎(杉山光一さん)に、女房(出口桃子さん)はそれは夢だと思い込ませて…。

これはとても良い話。出口さんは、1本目とは打って変わってしっかり者のおかみさん。最後に熊五郎が断っていた酒を呑もうとするシーンがとても良かった。


落語の演劇化も面白い。機会があったら、歌舞伎の演劇化という、馬から落馬して頭痛が痛いみたいな舞台を…(笑)。


○ショーGEKIメンバー公演「ベッドトークバトル2」
以前の実験シアターで好評だった「ベッドトークバトル」の第2弾。大人向けの話ではあるが、例によってそれほどいやらしくなく観られる。


初日のみ内堀克利さんと七枝実さんによるスペシャルコント「R15」があった。エロ表現はどこまでがOKか、ってな内容。七枝さんの内堀さんへの罵倒が褒め言葉になってるのが面白い。

その1 「お前、絶対女子高生じゃないだろう」
男(おのまさしさん)は女子高生をオーダーしたのだが、やってきた女(菅原泉さん)はどう見ても女子高生には見えず…。

ほとんど出オチという泉さんの女子高生振りが素晴らしい(笑)。おのさんのセリフで「私は仕事柄〇〇にはうるさいんだ」ってのが何回か出てくるのだが、結局なんの仕事かはわからず(笑)。


その2 「剣術家夫婦の夜の修行」
結婚して10年。跡取りに恵まれない剣術家夫婦(佐藤修二さん、吉川亜州香さん)は、それまでのやり方が間違っていたのではないかと考え、夜の修行を開始する。

こういうネタをベテラン殺陣師の佐藤さんと亜州香さんがやるってのがたまらん。刀と鞘を…に例えて修行するのが可笑しくてしょうがない。しかし観てる最中はあまり思わなかったんだけど、後から考えると、これ、結構ロコツだよな(笑)。


その3 「ベッドでカロリー計算」
夫婦の体重が同じだった頃が一番良かったので、太ってしまった夫は(鈴木とーるさん)はダイエット、痩せすぎた妻は(竹内美保さん)は体重増加に励む。

美保さんのパジャマをとーるさんが口で脱がそうとするという、考えようによってはものすごくエロくなりそうなシーンがあるのに、爆笑ものになってしまうのは、日頃の行いというか(笑)。


その4 「人妻の初夜」
夫に浮気された人妻(小林こずえさん)は、憂さ晴らしに若い男性(宮脇タケシさん)をオーダーするが…。

キャストが発表された時は、こずえさんがリードする方かと思いきや逆だったという(「ギャンブリング」がそうだったからな〜)。でも、おどおどした演技がハマってた。オチが最高(笑)。


その5 「人形プレイ」
憧れの先輩声優(廣田朱美さん)と結婚した後輩声優(辻崇雅さん)。夜の定番は人形劇。

ある意味、声優ファンの願望を具現化したみたいな話である。タイトルの「人形プレイ」、比喩ではなく本当に人形劇を劇中でする。歌姫の設定の人形に初音ミクのフィギュアを出したり、野獣のような男役の人形はエヴァンゲリオンだったり(笑)。



という訳で合計11本、楽しませて頂きました。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月27日

浦島綺譚

主催:劇団白納豆
期間:2010.12.09〜11
会場:新宿・シアターモリエール

劇団白納豆復活第1弾。タイトルは「浦島綺譚」だが、主人公は新田義貞。歴史とお伽話を絡めた、白納豆主宰・永田剛志さんの得意技である。

<Introduction>
史上名高い「稲村ヶ崎渡渉伝説」から遡ること15年。
鎌倉大番役を仰せつかった上野の国の御家人・新田義貞は、七里ヶ浜で「乙」と名乗る少女を助ける。
だがそれは、彼の生涯を左右する巨大な因縁の始まりだった…。
稲村ヶ崎に黄金作りの太刀を投げ入れて、潮を引かせて鎌倉幕府にとどめを刺した「太平記」の英雄・新田義貞。
生品神社で旗揚げしてから、145kmを駆け抜ける関東縦断電撃ツアーで幕府を滅ぼすまでの二週間は連戦連勝、さらに海神様を味方につけて奇跡まで引き起こす大活躍。
その後はライバルの足利高氏に手柄を持って行かれたり、後醍醐天皇に捨てられたりとイマイチぱっとしないんだけど…
そんな悲運の武将新田義貞の史実では語られることのなかった、ちょっと素敵な物語。


永田剛志さん描くの歴史物の場合、ハチャメチャやってるように見えて史実に忠実というのが作風である。そのせいか、微妙にハッピーエンドにならなかったりすることがままある(笑)。本作の新田義貞(永田さん)も、しっかりしたコミュニケーション取らなかったがゆえに、乙(渡辺京さん)を寝取られた挙句、死なせてしまったりする。コミュニケーションは大事だね(笑)。

アバンタイトル、オープニングムービー、本編、エンディングムービー、アニメで言うところのCパートという構成だった。このエンディングの義貞と乙のデート写真が泣かせる。

義貞の家臣である船田義昌(吉田匡孝さん)と大井田氏経(中井勝信さん)は、家臣と言うより仲間って感じでかっこいい。戦装束が、義貞と合わせて赤、青、黄だったのはなんか意味があったのかしらん?。

今回のヒロイン・乙(渡辺京さん)。タイトルから想像付く通り、所謂竜宮城の乙姫。義貞の先祖が浦島太郎に当たる人物で、亀甲(相田瑠菜さん)をお供に太郎を探しに地上にやってきたキュートなお姫様。

ライバルの足利高氏(後の尊氏。関祐太さん)とその執事・高師直(牧野雄一郎さん)は、最初北条高時(牧本泰山さん)と一緒に三高トリオ等と三バカトリオっぽく出てきたが、実は世を忍ぶ仮の姿と結構したたか。高時はホントに馬鹿っぽかったが。

あと印象に残ったのが、岩松政経(寺井慧さん)。新田家、足利家双方の血を引き、なんとか両家の橋渡しになろうとしたものの、結局足利に付いた人物なのだが、新田を捨てて足利に付く事を決めてからの割り切りの良さがすごくて(笑)。

お馴染みのマニアネタ。私が気がついたのは、あしたのジョー、スパイ大作戦、ワンピース。あと義貞の追手の中にストリートファイターのリュウがいたり、高氏が「ちいっ!」(ファーストガンダムのシャアさんの口癖(?))とか言ったり(笑)。

今回は、12/10にマチネ後にトークショーがあった。これが例によってぐだぐだ。このぐだぐだがクセになる(笑)。前もそうだったけど、相田瑠菜さんフリーダム過ぎ(爆)。傍から見てる分には面白いが、共演者にはお疲れ様である。台本の内容くらい把握しようね。


という訳で、今回も楽しませて頂きました。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ドコニ DoKoNi・私の元気

主催:ショーGEKI
期間:2011.11.19〜27
会場:新宿・シアターモリエール

2005年に上演された「DOKONI 私の元気」の再演である。初演時は、廣田朱美さん/吉川亜州香さん主演のダブルキャストだったが、今回は廣田朱美さん主演の女元気バージョンと辻崇雅さん主演の男元気バージョンの2本立て。基本的に同じ台本によるが、かなり印象の違う2本となった。


<Introduction>
久しぶりの引越しだった。
部屋いっぱいに運び込まれたダンボール箱…
それはいろいろ捨てられない私の引越しの荷物達。
すると突然、そのダンボール箱から人が飛び出してきた!?
若いお父さんとお母さん、初恋の人、学生時代の友人達…
みんな当時のままで。「ワタシはあなたの元気だ。」とみんなが言った。
私の元気?…そうだ、私はそれをずっと探していたんだ。


初見時の感想。女元気Verは正統派、男元気Verは飛び道具(笑)。

元々本作ではスカートめくりが重要なキーワードなのだが、男元気Verをやると聞いた時からこれど〜すんの?と思ってた。蓋を開けてみたら、スカートめくりがコスプレ(変身願望)になってた。この改変は上手い。流石である。

初演の時より劇場が広くなったのをいいことに、ダンボール数が激増。とても一人暮らしの引越しには見えん(笑)。もっとも、そのせいでより非日常感が強くなったとも思う。


主人公・種田ミツコの廣田朱美さん。普段は髪を染めてる印象が強いが、今回は黒髪。やっぱ女性の髪は黒か銀だよな、あくまでも個人的趣味だけど(笑)。初演時もそうだったけど、おどおどした演技が良い感じ。

もう一人の主人公・芦田マナブの辻崇雅さん。やや意外にもショーGEKI初主演だそうな。ショーGEKI実験シアター「ドラキュラ」では、一応主人公っぽかったんだが。成人式の日に着たという設定の「銀魂」の銀さんのコスプレが似合ってた。

廣田さんの方は、スカートめくられたり、ブルマはいたりとなかなか羞恥プレイな舞台だが、辻さんの方もスカートはいたり、ブリーフはいたりとかなりのもの(爆)。やっぱ主宰の羽広克成さんはドSだ(笑)。

女元気Verのお父さん役のおのまさしさん。初演と同じ役とあって安定のカラ元気ぶりである。最初、出オチ的にトサカみたいな髪型で出るのと、ミツコとの電話のシーンで風呂に入ってるのがオカシイ。

初演時はお姉さん役の小林こずえさんは、今回お母さん役。人の良さそうな母親役は良かったが、それ以上にドS衣装がハマってる(笑)。

姉役は研修生の出口桃子さんと大抜擢。元々比較的背が高い上にとんでもないハイヒール履いてるのでデカイのなんの。小柄な廣田さんがますます小柄に見えるという(笑)。タカビーキャラが意外と合う。ケモノと化したところと、刀を構えるところが良かった。

桃子さんがおのさんを叩くとこがあるのだが、叩いておきながら「(ヒゲが)ジャリジャリして痛い」は笑った。初日はかなり遠慮気味に叩いてたのが、楽日は強めに行ってた。

初演時の祖父役に代わって、祖母役の橋本紗那恵さん。ボケてるけど上品な祖母。男元気Verは祖父のままなので、主人公と同性にしたかったのかもしれない(初演時に祖父役やった望月文さんは…(笑))。

とぼけた先輩役の佐藤修二さん。ブーメランサーブと「ゴメーン、ムリだー!」が好き。スカートをめくられるシーン(めくる、ではない)では、「ダンパチ2」で使われたカルバン・クラインの赤パンがちらっと見えた。また懐かしいものを(笑)。

友人役の竹内美保さんは、初演時よりもかなりパワーアップしてた。特に正体を現す(?)時。あとすごかったのが、落ちたえびせん拾って食べたこと。お客さんドン引き(笑)。胃腸も強くないと役者は務まらないのね。

美保さんといえば、初演時にスカートめくってもらえなかったのだが、今回もめくってもらえず。せっかくAKB風の衣装まで用意したのに(笑)。

幼馴染役の宮脇タケシさんは、文句なしのハマリ役。某アニメキャラの「文化の極みだよ」とかいうセリフがすっと出てきそうな雰囲気(笑)。


男元気Verのお父さん役は、初演と同じく鈴木とーるさん。リアルでも「ミスター・リカバー」みたいなことをやってるとーるさんは、本質的にカラ元気なのかもしれない。

お母さん役は、初演時は主人公だった吉川亜州香さん。最近母親役もすっかり板についてきたねぇ。その一方で「新選組」の時は16歳の役だったんだが。

兄役は、内堀克利さん。イヤミだけど脚は長い(笑)。内堀さんが辻さんのメガネを取り上げてバキッとやったのにはびっくり。

祖父役は、初演と同じく金田誠一郎さん。ボケてるけど、宮崎弁でまくし立てる元気なじ〜さん。正しい宮崎弁という訳ではなかったらしいけど。

先輩に替わって先生役の巽徳子さん。先生と言っても、AVでありそうなエログロ保健教諭(爆)。完全にアテ書きだよな、これは(笑)。

余談だが、徳子さんが仮面ライダーのお面を被ったときに判明した顔の小ささ。子供用のお面ですっぽり隠れるって、むちゃくちゃ小さいわ。

友人役の山本諭さんは、なんかヘビっぽいな〜とか思いながら観てたら、やっぱりヘビだった(笑)。途中蜘蛛男だったけど。

幼馴染役の菅原泉さん。ショートカットのクールな美少年系美少女(?)が意外と似合う。少年っぽい役ながら、成人式のシーンの女子大卒業っぽい衣装は良かった。

初演時との最大の違いは、新たに元気君(女元気Ver・佐藤哲郎さん/男元気Ver冨田佳孝さん)、元気さん(長井明日美さん/二ノ宮理沙さん)、私の元気(湯本真由さん/杉山光一さん)という、賑やかしというか進行役というか、とにかくそういう役(クラウンというそうな)が出来たこと。特に”私の元気”というキャラが出来たことで、主人公が自分の元気を見つけるというのが、より具象的に描かれるようになった。

初演時から大好きだったのが、クライマックスの日常にあるちょっとしたイヤなことを桜吹雪を舞わせつつ「あ〜はっはっはっは」と笑い飛ばすシーン。やっぱこのシーンは良い。

<蛇足>
そういうちょっとしたイヤなことは、口に出すなり文章に書くなりして吐き出したほうが、心療内科的にも良い…って、心療内科医が原作の漫画に書いてあった(笑)。


元々この演目好きだったのだが、改めて再演で観て、やっぱり好きな演目であった(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月07日

愛してると誓うだけじゃ幸福にはなれない / ダンパチ9

主催:ショーGEKI
期間:2011.07.14〜24
会場:下北沢・「劇」小劇場

ショーGEKI恒例の夏祭り公演、今年は女子チームの「愛してると誓うだけじゃ幸福にはなれない」とお馴染みショーGEKIメンズのコントライブ「ダンパチ9」の2本立て。

ちなみに去年は夏祭りらしく綿あめ配ったりしてたが、今年は夏祭りらしくかき氷を配ってた(笑)。


○愛してると誓うだけじゃ幸福にはなれない

<Introduction>
最強の結婚プランナーが最高の幸福をお見積もりいたします。


結婚式のプランニングをする会社・オレンジプランナーズが舞台である。”最高に幸せな結婚式”に尋常ならざるこだわりがあり、「普通の結婚式」とか言われるととたんにテンションダダ下がりになる。

所長・内山田宇佐美(吉川亜州香さん)、チーフ・河原崎香奈江(小林こずえさん)、西園寺小夜子(廣田朱美さん)、高根沢貴加代(菅原泉さん)のベテランと新人・小早川美帆理(出口桃子さん)の5人がメンバー。

訪れるお客様もユニーク。
・結婚詐欺師(山本諭さん)と被害者?(竹内美保さん)のカップル
・彼氏が投資会社経営のバブル女(筒美きょうかさん)
・ヤクザカップル(七枝実さん・天野もえさん)

登場人物の名前が、全員6文字なので、キャスト表見るとやたらと漢字が並んでいる(笑)。さらにオレンジプランナーズのベテラン4人と天野もえさん演じる朝比奈亜花音は、苗字と名前の読みの1文字目が一緒(朝比奈・亜花音=あさひな・あかね)。なんか意図がありそうなんだけどね。

所長・内山田宇佐美の吉川亜州香さん、今持って子供の役とかも似あうが、大人の役もハマる。元旦那との電話でのやり取りが良かった。

チーフ・河原崎香奈江の小林こずえさんは、出来るOL風の役との親和性が極めて高い。激ハマリ。

廣田朱美さんの西園寺小夜子はヤンママ。そういえば、廣田さんってあまり子供がいる役はやってない気がする。新鮮。

高根沢貴加代役の菅原泉さんの活躍が印象に残った。特にモノマネがけっこう似てる。女子チームオリジナルTシャツのデザインも菅原さんだったのだが、これがシンプルな線で和装の花嫁を描いていて、なんか「開運なんでも鑑定団」とかに出てきそうな雰囲気の絵で、実に美しい。

研修生にしていきなりほぼ出ずっぱりとなった小早川美帆理役の出口桃子さん。恐るべきことに平成生まれ(汗)。水ぶっかけられた七枝さんにタオル投げた時の「えい」ってのが可愛かった。

結婚詐欺師の御子柴信太郎役の山本諭さん、アヤシゲなキャラが良いね。「新撰組」の時の割とかっこいいキャラも良かったけど。見せ場はなんといっても、竹内美保さんをお姫様抱っこするとこだな(笑)。

その結婚詐欺師の相手・堀之内有希菜役・竹内美保さんは、以前はなんかしら舞台で食べることが多い印象があったのだが、今回クッキー食べるのを見て、結構久しぶりだな、と(爆)。結婚詐欺師と承知の上で、最高に幸せな結婚式を目指すのが良い。
(裏設定では、結局そのまま結婚するらしい)

バブル女・東海林さやか(筒美きょうかさん)は、彼氏が破産したからポイ捨てしてもおかしくないのに、「俺にはお前しか残ってない」とか言われて結婚する気になってるあたり意外と一途?。単に26歳過ぎて独身なので焦ってただけって可能性もあるが(笑)。結婚式費用上限なしでテンション上がりまくってたオレンジプランナーズ、破産したけど手付金の50万円でど派手な結婚式を実現しようとするプロ意識が素晴らしい。

ヤクザな海老沢竜之介(七枝実さん)と朝比奈亜花音(天野もえさん)のシーンはちょっと感動してしまった。最初はビビってたのに、結婚式やるとなったらとたんに主導権取り出すオレンジプランナーズのメンバーには笑った。

毎回印象的なフレーズが出てくるが、今回は「女は貪欲に幸せを追求する使命がある」。権利とか義務とかじゃなくて”使命”ってあたりがユニークに思った。


何が何でも幸せな結婚式を目指すオレンジプランナーズの活躍がかっこいいというか、プロジェクトX的な痛快さであった(笑)。


○ダンパチ9
<Introduction>
コントライブなのであらすじは無意味だ(笑)。


お芝居にトラブルはつきものだが、今回は七枝実さんが稽古に入る前に足を骨折するという、特大級のトラブルがあった。しかし、それすらもネタに活用するあたりはさすがというか(笑)。

今回から「マスカラッド」を経てショーGEKIメンバーになった宮脇タケシさんが、メンズに加入という大きなニュースもあった。これで久々に名前通りの「ダンパチ」に戻った事になる。
(ダンパチってのは、男8人って意味ね)

ネタのタイトルコールとかの時に、スクリーンに結構凝った感じのアニメーションのタイトル動画が流れてたのだが、あまり注目出来なかったなぁ、勿体無い。

という訳で、例によってネタごとに。


「劇団地デジ劇場」
地デジの素晴らしさを寸劇で伝える劇団というネタ。七枝さんがツッコミ役というあまりないパターン。テンパリ気味の内堀克利さんとの咬み合わない会話が面白い。地デジカの角生やしたおのまさしさんのウザめな一言もいい。

オチのところで女性陣も登場するのだが、吉川亜州香さんが、隣にいた鈴木とーるさんに脇をつつかれるという意図的なトラブル(笑)。やっぱフリーダムだよな>とーるさん。


「合体人間ゴマカズン」
山本諭さんが怒られてると、どこからともなく5人のヒーローっぽい奴ら・ゴマカズンが現れて、5つのゴマカシ技で怒りを鎮めて去ってゆく。

トドメ?担当は宮脇さんで、高い位置からの急角度のアクロバティックな頭下げで素直に謝り、最後は五体投地。この時、内堀克利さんと辻崇雅さんを台にして、らせん階段を登るような動きをするのが面白い。

ちなみにメンズに加入しなかった山本諭さんは、今後は宮脇さんに対する大先輩ならぬ小先輩というポジションでいくらしい?。


「ミスターリカバー 人間ドック編」
毎度お馴染みミスターリカバーこと鈴木とーるさん、今回は人間ドックで色々やらかす(笑)。

事前にブログでは最終回みたいに書かれていて、実際鈴木とーるさんとうちなる声の七枝実さんが別れそうになるのだが…。


「天下御免 漢 みのるくん リハビリ編」
七枝実さんのうちなる声を鈴木とーるさんがやるミスターリカバーのリバースネタのシリーズ。今回は、七枝さんの骨折を受けてリハビリネタ。しかし、メンズも年齢が上がってきたせいか、病院ネタ2連発とは(笑)。

ここで去年に引き続いて登場の天野もえさん、今回はミニスカートのナース。ダンパチのセクシー担当というポジションを確立したっぽい。


「ショーGEKI空男君」
乗り物シリーズ。機内アナウンスに右往左往するメンズ達。辻崇雅さんが日替わりのコネタが面白かった。あと「電子機器をお捨てください」で、ノートパソコンを大胆に投げ捨てる佐藤修二さんと、ペースメーカーを取り出して捨てようとする金田誠一郎さんが可笑しい。


「合体人間ゴマカズン」
ゴマカズンの第2弾。1つ目のゴマカズンには出てなかったおのまさしさんが登場。

ここで一番笑ったのが
宮脇さん「日本演劇界に輝くいぶし銀」
おのさん「や、いぶし銀は輝かないけどね」

劇団地デジ劇場でもそうだけど、おのさんのこういう一言って抜群に面白い。


「ウザイマンおのまさし最終回」
おのさんがウザさを封印して愛されキャラに生まれ変わろうとするお話。

残念ながら(共演者的には嬉しいことに?(笑))ウザイマンは登場しない。私を含め、最後の暗転の後で出てくるかと思ったのに。


「バレエ忍法帖」
タイトル通り、バレエでやる忍者もの。鈴木とーるさんと金田誠一郎さんの本領発揮。やっぱ動きが美しいね、コントなんだが(笑)。


「歌う取調室」
”歌う”というのが自白の隠語であることから出来たネタ。容疑者役の佐藤修二さんがだんだん乗せられるのが可笑しい。

歌われるのは普通の流行歌とかなのだが、1曲だけオリジナル曲がある。これが結構いい歌で、所謂”才能の無駄遣い”(笑)。

このネタの前に色々な隠語を紹介するのだが、その中に”弁当”(執行猶予の事)が出てくる。で、「愛してる…」の方には、七枝さんの「弁当はつかないだろうし」というセリフがある。作品を超えた見事な伏線だ(笑)。


「男塾ら・セーラ」
恒例の男塾。新加入の宮脇タケシさんは佐藤修二さんの後ろで金田誠一郎さんの前というポジションになった。

楽日では前日までにメンバーが披露したネタを、七枝塾長が例題として先に言ってしまうというオイシイ展開。テンパリっぷりが面白い。

トリのネタは、メンバーを打ち上げ花火に見立てて持ち上げ、景気のいい四字熟語を叫ぶというもの。この持ち上げられるのがかなり恐いらしく、ネタがトンでしまうメンバーがちらほら(笑)。でも爽快だった。


楽日にスペシャルアンコールとしてやったのが、「マッチョ・マジックショー」。こういうのがあるから楽日は外せないのだよな。


次回、秋の公演は2005年に上演した「DOKONI 〜私の元気〜」である。このお芝居好きなので嬉しい。初演時と違って男性主人公バージョンもやるらしい。となると、男女ダブルキャストで4バージョンとかやりかねないな(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月08日

乱歩1925

主催:おのまさしあたあ
期間:2011.04.22〜24
会場:乃木坂・COREDO

約1年ぶりのおのまさしあたあは「乱歩1925」と銘打ち、「赤い部屋」と「心理試験」の2本立て。ちなみに笑いなしのおのまさしあたあは、私は初めてである。


<Introduction>
江戸川乱歩の小説をお読みください(爆)。


○赤い部屋
ひとり芝居である。

主人公の男が、退屈で仕方ない人間たちの集まり「赤い部屋倶楽部」の面々の前で、過去に行った合法的な殺人を語るというスタイルである。観てると実際に殺れそうな気がしてくるのがコワイ(笑)。

印象に残ったのは、なんと言ってもオチ。普段なら、「きっとこう来るだろう」と予想が付きそうなオチなのだが、まったく思いもよらなかった。これにはやられた。完璧にやられた(笑)。


○心理試験
コロンボや古畑任三郎に代表される、観る人に最初から犯人が判っている倒叙ミステリーである。

個人的に、おのさんにコロンボ風の名探偵をやって欲しいとかねがね思ってたので、「あ〜忘れるところだった。ひとついいですか?」と犯人を呼び止めるところはむちゃくちゃ嬉しかった。もっとも、名探偵おのさんの出番、少ないんだけどね(爆)。

犯人役は、ネオゼネレイタープロジェクトでおのさんと共演してる石塚義高さん。ものすごく自分勝手な悪党である。内心の演技がコミカルっぽく感じた。

犯人に罪をなすりつけられそうになるのが、ショーGEKI大魔王連続出演の藤田マコトさん。デフォルメチックなとこが良い。

ショーGEKIメンバーの天野もえさんは被害者のゴーツクバーサン役なんだが、妙にはまってる。今後は若いのに老け役が似合う貴重な女優さんとして…(笑)。

タイトルでもある心理試験を実施した予備判事役は、おのまさしあたあではお馴染みの羽田勝博さん。探偵ものというと、探偵を引き立たせるために警察がやたら無能に描かれることがままあるが、本作では決め手に欠けるものの犯人を疑ってはいたので良かった。

それからもうひとつ特筆すべきは、小道具の屏風。ショーGEKIの辻崇雅さんが作ったそうなのだが、とても出来が良い。しかもおのさんに聞いたところでは、辻さんが自分で屏風絵を描いたそうな。これはすごい。おのさんが、「小道具で食っていけるのでは」と言っていたのも納得。


という訳で、シリアスなおのまさしあたあも良いものだ(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月06日

新撰組 −幕末剣舞烈風伝−

主催:ショーGEKI
期間:2010.03.24〜29
会場:下北沢・本多劇場

昨年の「マスカラッド」に引き続き、まさかのショーGEKI大魔王2連発、演目は「新選組」、しかも劇場は演劇人みんなの憧れ・本多劇場である。


<Introduction>
新撰組についてはみんな知ってるよね(爆)。


ショーGEKIの前身ツール・ド・フォース時代から数えて3回目の上演。前2回は「新撰組/維新士」と物語を裏表から見る2本立てだったのだが、今回は「新撰組」の単独となった。もっとも、私は前回は観てないのだが(笑)。

地震の影響で中止になったお芝居やイベントも多い中、無事初日から千秋楽まで上演できて本当に良かった。劇団側がやりたくても、安全性やら交通やらの理由で中止になることもあり得たし。

客入れの段階から維新士達が舞台に集まってくるのだが、通路でお客さんに混じって維新士が歩いてるのはなかなかシュール(笑)。

近藤勇は前回同様七枝実さんで、豪快な局長役がはまっている。山南をかばったり、大政奉還にも動じないなど、確かにリーダー向きのキャラクターである。

前回沖田総司の内堀克利さんは、今回は土方歳三。今の内堀さんのイメージからするとやはり土方の方が似合う。

沖田総司の宮脇タケシさんは、前作「マスカラッド」に客演後、本作からショーGEKIメンバーになったのだが、そのとたんにこの大役である。大変だったでしょうな。一般的な沖田像に忠実な良いキャスティングだった。

山南敬助は、前回から8年ぶりに田中智也さんが再登板だそうで。幕府側も維新士も目的は同じ、という考え方は適切なものだが、時代が早すぎたというか、居場所を間違えたというか。

<蛇足>
宇宙戦艦ヤマトの3代目艦長は山南だったりする。初代が沖田、2代目が土方で、他に斎藤とか藤堂も出てくるが、なぜか近藤はいない。

斎藤一の松田明典さんが殺陣で牙突っぽい構えをしてたのは、「るろうに剣心」で斉藤を知った者としては大喜び。さすがにそこから平突きにはいかなかったけど(笑)。

原田左之助の辻崇雅さんと永倉新八の今井豊さんは、名コンビという感じ。熱血暴走型の原田を永倉が止めるというのがお約束。

ちなみに辻さんが使ってた槍は2本あって、うち1本は近藤周平役の杉山光一さんが器用にも原田の名前を彫刻したそうな。その為、前説では主に名前入りの槍を使ってた。

山崎丞の山本諭さんは、今まではなんかしらのフェチとか持ってるキャラが多かったが、今回はシリアス…というかまとも。偽情報を掴まされながらも、池田屋の不審さを見逃さなかったとこがかっこいい。池田屋事件の影の功労者だと思う。

坂本龍馬は鈴木とーるさんで、踊る龍馬というえらく斬新なスタイル(笑)。龍馬の掴みどころの無さにマッチしていると思う。その龍馬の妻・お龍役の巽徳子さん、またの名をナチュラル・ボーン・エロス(笑)は、今回は可愛らしさが前面に出ていた。多才である。

勝海舟は、ショーGEKIの金田誠一郎さんと、「マスカラッド」に客演してた藤田マコトさんのダブルキャスト。飄々とした金田さんにハジけた藤田さんと、どっちも面白い。

「大逃亡」では追いかける側だったおのまさしさんは、桂小五郎で逃げる側(笑)。ほとんどのシーンはカモフラージュの為の乞食の恰好なのだが、役柄としてはかっこいい。ショーGEKIとしては比較的笑いの少ない本作だが、「桂はカツラ」のやりとりにはメチャ笑った。

結構おなじみのネコ脱出・高倉良文さんは吉田稔麿。池田屋で新撰組に襲撃され、桂に増援を要請しにいくも断られる(長州藩を巻き込む訳にいかないので、桂が泣く泣くトカゲのしっぽ切り)シーンが、切ない。ここで桂が嘘泣きだったらどうしようかとハラハラしてしまった。

宮部鼎蔵(太田友和さん)と北添佶摩(吉川英夫さん)は、「無益な殺生はしない」とかいいつつ、京都大火計画でたくさん人が死にそうなのをあまり意に介してなさそうだったのが印象的。いいのか、吉田は悩んでるというのに(笑)。

佐藤修二さんの岡田以蔵は、ぱっと見て分かるアブナイ奴。冒頭の維新士集合のシーンでは、新撰組が見回りしてる中、刀が抜身のままで登場(笑)。刀を逆手で持ったりと、かなり異質だった。

河上彦斎の漢人拓希さんは、小柄な女性なのに男に混じって殺陣して全く違和感無し。「(新撰組に向かって)今日は退かぬぞ!」ってセリフがとても良かった…ってご本人に言ったら「唯一の長台詞」(笑)。

薩摩の人斬り田中新兵衛(高橋祥尚さん)と中村半次郎(松島圭二郎さん)は、藩が同じせいかコンビっぽく動いてた。維新士の人斬り四人衆の中では一番しゃべってたような気がする(笑)。

毎度おなじみの中津川浩子さんは、烈風の女志士・松尾多勢子。幕末ってこういう人もいたのね。えらく楽しそうだったなぁ。なんとなく黒幕っぽく見えるキャラでもある。

時代の味方(笑)・大久保利通(吉岡源則さん)。結果的には一番上手く立ち回ったといえるが、油断すればすぐ落ちる綱渡りだよな。よく乗り切ったものである。

男装して新撰組で剣の修業をするうち沖田に惹かれるおきん(吉川亜州香さん)、なるほど沖田総司の男色疑惑はこのせいか(笑)。おきんは沖田に剣術で子供扱いされるのだが、実際の殺陣の腕は真逆なのが可笑しい。役者さんを知っているがゆえの楽しみ。

近藤の馴染みの芸妓・君尾は、これも8年ぶりに小林こずえさん。凛とした雰囲気も持ちながらも、理性では倒幕、感情では近藤はん大好きと脳内不一致に悩むキャラである。近藤との別れのシーンがやはり見せ場だった。

土方の馴染みの東雲太夫(廣田朱美さん)と桂の馴染みの幾松(池田玲子さん)は、男のためにスパイばりの活躍をする。土方と太夫のやりとりは、ちょっとした狂気が感じられて良かった。桂と幾松のやりとりは、上でも書いた「桂はカツラ」に持ってかれた(笑)。

吉田の馴染みのお加代(筒美きょうかさん/天野もえさん)も、男のためにスパイしたが、吉田が池田屋事件で斬られて以後、アル中に。なんとなく、幾松や東雲は維新士や新撰組の正義を多少なりとも理解した上でやってるっぽかったのに対して、お加代は好きな男が喜ぶからという理由だけだったように感じた。

常連の間で人気が高かった(と言っても数人から聞いただけだが)のが、山南の馴染みの明里(菅原泉さん)。実際、かわいらしいというか健気というか(DMにはその引き出しがあるのか?とか書いてあったけど(笑))。山南共々時代がああでなければねぇ。

勝の馴染みの雪乃(柴小聖さん)は、勝に染められたのか英語にも抵抗がないようで、早いうちに時代に慣れたキャラである。ある意味、一番の勝ち組?(笑)。

島原の女将・お梅は竹内美保さんで、なんとなくしゃべりがツボ。声質的に、京言葉と相性が良いように思った。

初登場のショーGEKI研修生・出口桃子さんは、「マスカラッド」から引き続き登場の吉田恵さんと一緒に見習い芸妓。研修生が見習い役(笑)。

激動の時代を描いてるだけに、悲劇的な結末を迎えるキャラも多いが、一番かわいそうなのはなんといっても維新士の密談中に通りかかってしまったが故に口封じで斬られた女の子2人(冨士枝千夏さん・高津春希さん)。おきんにせよ山南にせよ吉田にせよ、自らの行動の結果だったのに対して、この2人は完全に理不尽。

ちなみにカーテンコールの時に冨士枝さんと高津さんが床を拭いてたので何かと思ったら、沖田が吐いた血糊を拭き取っているのだった。最後にみんなで正座して挨拶するので、血糊が衣装に付くのを防ぐためだそうで。観劇するようになって知ったことだが、舞台の役者って演技以外にもほんとにいろんな事をするものである。

ショーGEKI大魔王には欠かせないダンサーズ。新撰組だったり維新士だったりしたが、やはり最初と最後のだんだら模様の羽織りを背負ってのシーンがかっこいい。

大政奉還後のシーンで思い出したのが、「婢伝五稜郭」。あちらの蝦夷共和国組が、負けがわかっていながら意地で続けてたような印象を持ったのに対し、新撰組はごく自然にブレること無い正義を持ち続けていたように感じた。まあ、状況が違うっちゃ違うけど。

新撰組になので、当然殺陣がたくさん出てくる。今回は、宮脇さんとか山本さんとかメインに殺陣がほぼ初体験って人が結構いるが、そんなことは全く感じさせない。平均してレベルが高かったように思う。

殺陣と言えば、中心的見せ場の一つ池田屋事件。戸板が動き回って戸板になったり壁になったり柱になったりして室内を再現するのは面白い。

印象に残ったセリフが、龍馬が言っていた「武器を作るときは理性で作るが、使うときは感情で使ってしまう」という奴。作る側にほど近いところにいる人間としては、色々と思うところがあるなぁ。

あと、舞のお稽古中に師匠のお貴(めぐみさん/末富真由さん)が言っていた、「ツンとしないでシャンとする」。ツンデレの次に来るのはこれだな(笑)。

芸妓関係でもう一つ面白いと思ったのが、人に堕ちるという表現。人としては最低ランクの芸妓は、人ではなく蝶や花であると。でも宴席の話を外でするなどのルール破りをすると、蝶や花から人に堕ちる、となる。芸妓としてのプライドと守秘義務が一緒になったようなものかな。


さてさて、久しぶりの人に会ったりするのもお芝居の隠れた楽しみだったりする。今回は元ショーGEKIメンバーだった前田一世さんと黒川淳さんに会ったのだが、黒川さんはいつの間にか役者からリア充にジョブチェンジしてたらしい。ちきしょ〜祝ってやる(笑)。


という訳で、実に面白いお芝居でした。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 00:19| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月28日

微妙な△関係

主催:Re;Dynamite
期間:2011.02.25〜27
会場:高円寺・明石スタジオ

役者兼脚本家兼演出家の永田剛志さんが、安田繁長さんと新たに立ち上げた劇団Re;Dynamiteの旗揚げ公演である。永田さんの作品としては「画用紙」以来久々の現代劇。


<Introduction>
智、駿介、こだまの三人は学生時代からの腐れ縁。
しかし駿介とこだまの結婚を機会に、いつの間にか疎遠になってしまっていた。
ある日、数年ぶりに駿介夫妻と再会した智は二人の間にぎこちないものを感じ取る。
勝気で男勝り、弱みを見せないこだまを心配した智は、SNS「Breeze」を使って彼女の相談相手となることを思いつく。
「智」という男性ではなく、「サトミ」という女性として。
ところがそんな「サトミ」に、そうとは知らず駿介が「Breeze」で手を出して…。
かくして男二人、女一人の三角関係は、思わぬことからインターネットで男一人、女二人の三角関係に発展する。

インターネットの向こうとこっちでもつれ合う微妙な微妙な三角関係。
ところがそれは、全世界を巻き込む巨大な騒動の発端でもあった…。


…とチラシにはあるが、三角関係云々は本筋ではなく、ネット空間を舞台にしたSF系の話である。まあ、チラシの内容と芝居本編が違うなんてよくある話だが(笑)。

主人公3人よりむしろ、ハヤテ(関佑太さん)、キッカ(工藤香さん)、シンデン(永田剛志さん)の方が微妙な三角関係っぽい。で、そのハヤテのキャラクターがほとんどシャア・アズナブル、しかも「逆襲のシャア」バージョンだったのが面白い。

役者さんの中で最大のインパクトを残したのは、まーとん役の中井勝信さん。とにかくアクションが凄かった。ジャッキー・チェンの映画にありそうなアクションが目の前で生で見られたという。

本作では、キーボードやモニタなどのインターフェースを意識することなく、五感を使ってネットにアクセスできるダイブシステムというのが登場する。ダイブシステムを使ったネットアクセスでは、脳をフル稼働する必要があるらしく、ある程度の時間を越えるとオーバーヒートで脳がコゲる(爆)。キッカのみは特異体質で、時間に関係なくダイブしていられる。

物語のクライマックス、脳がコゲるタイムリミットが迫る中、シンデンが時間を稼ぐために取った方法が実にローテク(笑)。こういうの大好き。

永田さん脚本と言えばマニアネタ。今回は仮面ライダーからOOO、カブト、電王、555。既に持ち歌のダンクーガのBGM。さらにオープニングムービーの縦スクロールコメントになぜか紛れてたゴライオン。
中でも一番インパクトがあったのは、必殺剣として出てきた天空宙心剣(マシンロボ)である。それは拳法の流派の名だ(笑)。


なんとなく続編がありそうな終わり方だった。いっそのこと、前日談・後日談と合わせて3部作に…(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月31日

マスカラッド

主催:ショーGEKI
期間:2010.11.17〜23
会場:新宿・スペースゼロ

ショーGEKI初のロックミュージカル。ショーGEKIの前身であるツール・ド・フォースで19年ほど前に上演されているそうな。ちなみに前回出てるのはおのまさしさんだけ。

今回はショーGEKIの盟友である、江古田系最強J-POPバンド・FOOMOONが歌作りに参加している。

また、美術協力の松尾暢也さんの作品を展示した小さな美術ギャラリーが併設された。絵画のことはよ〜わからんが、なかなか興味深い作品が観られて得した気分(笑)。


<Introduction>
「愛がほしい」と叫んだら奴らがやってきた。


私も日本人なので、ご多分に漏れずミュージカルがやや苦手なのだが、本作は何の違和感もなく観られた。元々ショーGEKI大魔王は、歌や踊りが入ってる等ミュージカル要素があったってことも影響してるのかもしれない。

舞台には付き物の前説(上演中の諸注意)。これも時に趣向が凝らされていて観劇の楽しみの一つである。今回は婚活パーティー「仮面舞踏会マスカラッド」を主催する株式会社デルタマンの社員4人が、パーティー参加にあたっての諸注意を行う、という設定だった。で、その中の1人の高津春季さんのパワフルボイスがすごかった。

前説に引き続いて、MC役の上川宣伝課長(辻崇雅さん)と倉野宣伝係長(末富真由さん)が登場。流れるような見事なしゃべりで一気にマスカラッドの世界に引き込む。

「愛が欲しい」と叫んだらやってきたバロック・ビザール・ブラザーズ(BBB)。個性的という言葉で収まらない連中なのだが、マッドサイエンスアカデミー主宰としては、やっぱドクトル・ジレイン(おのまさしさん)に注目してしまう。あのパイプはなんなんだ(笑)。マッドサイエンティストとしては、ジレインが改造手術するシーンとか観たかったな。

一番目立ってたのはマダム・ディック(内堀克利さん)。元々背が高いのに厚底ブーツ履いた上、髪をアンテナの如く立ててたからデカイのなんの。あと、以前も書いたけど妙にキレイな脚がイヤ(笑)。

シスター・パオラ(小林こずえさん)のノリというかなんというか…も良い。意外とこういうの似合うのな>小林さん。

パーティーの参加者も、かなり強烈な連中。不惑の歳も見えてきたのに白馬に乗った王子様とか言ってる花田茜(吉川亜州香さん)とか、整形を繰り返して顔が別人になった青木貴史(松田明典さん/宮脇たけしさん)とか。でも最大のインパクトはやはり実は性別が違ってた南河内京(柴小聖さん/吉田愛さん)。まあ、今は”男の娘”なんてものが流行ってたりするからなぁ。

やりとりが良かったのは諸星俊(山本諭さん)と豊満芳香(筒美きょうかさん/天野もえさん)。「秘技!事務机と同化」のあたりの会話とかスゴイ好き。

ミュージカルと言えば歌な訳だが、一番気に入ったのは「マスカラッド」。「マスカラッドをみんなで歌うオフ」とかやったら気分良いだろうな〜とか思ってたのだが、後述するようにほんとにみんなで歌うことになった。

もう一つ印象深いのは、アミーゴ・ボッチ(廣田朱美さん)が歌った「涙でウソを流して」。慟哭というサブタイトルつけたくなるような号泣歌。役者が歌うってこういうことだろうな、とか思った。

それにしてもアミーゴ・ボッチって、本作で唯一カワイソウと思ったキャラである。似たような境遇のジャッジ・エンガッチョン(金田誠一郎さん)は、ドS発揮のシーン(金田さんハマリ過ぎ(笑))で活き活きしてたし、こっち側にあまり未練もなさそうだったけど、ボッチはそうでもないように見えたからねぇ。

フルーツバスケットのシーンは歌も良かったが、花田茜を追い掛け回すファーザー・ブラッド(七枝実さん)が面白かった。

さて、ミュージカルと言えばダンスな訳だが(笑)、印象に残ったのは3つ。

まずはペイン大尉(おなじみの巽徳子さん)率いるホッブス隊のセクシーをすこしばかり…や、か〜な〜り通り越したダンス(爆)。誰かが徳子さんを「ナチュラル・ボーン・エロス」と言っていたが、その通り(笑)。

それから、フルーツバスケットで嘘をつきまくった山岸信男(金田誠一郎さん)をBBBに引っ張り込むときのダンス(今気がついたが、ウソツキで名前が”信じる男”とは皮肉だ)。ショーGEKIダンサーズ(金田誠一郎さん、鈴木とーるさん、菅原泉さん)の見せ場的シーンなのだが、個人的にはその後ろで刀を振っていた(剣舞?)サー・グローリー(佐藤修二さん)がかっこよかったりした(笑)。ここ以外でもサー・グローリーの動き、結構気に入ってたのだよね。

3つ目はクライマックス直前の辻さんと末富さんのダンス。辻さんは別にダンサーではないのだが、上手いというかなんというか、とにかく”それっぽい”ダンスになっていた。意外とセンスがあるのか、猛練習の賜物か、はたまた振り付けの松尾耕さんのマジックか?(笑)。

あとダンスそのものではないが、デルタマンの社員の中に、舞台「ココロ」に出てた冨士枝千夏さんがいた。ワルツの時の体の線がとってもキレイ。

物語が進行するにつれ、マスカラッド参加者の秘密がどんどん暴露されていく。その挙句、収まるところに収まってカップル成立。これだけ大恥じかいた上でのカップルだから、きっと上手くいくだろう。結局のところ、BBBってものすごくタチが悪いが、パーティーの目的は一応果たしてたのな。意図はさておき(笑)。


今回は初日からカーテンコールがダブルと、かなり好評だったようである。楽日なんかカーテンコールがトリプルで起き、とうとう出演者・観客一体になってタイトル曲「マスカラッド」を合唱。これも実に良かった。

さらにアフターパーティーと称し、FOOMOONのライブにゲスト出演という形でBBB有志が参加し、「マスカラッド」の各曲を歌う、というイベントまであった。もっとも告知がライブ前日と直前もいいところだったので、来られなかった人も多かったんではなかろうか。かくいう私も昼間に予定を入れちゃってたので、そっちが長引けば行けないところであった。や〜参加できて良かった。アミーゴ・ボッチの歌では、ちょっとした劇中の再現まであったりと演出も良かった。

以上、今回も楽しませていただきました。


次回も引き続き大魔王公演で演目は「新選組」、しかも劇場は憧れの下北沢・本多劇場である。次も期待。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月12日

婢伝五稜郭

主催:グループ虎+10・Quatre
期間:2010.09.13〜17
会場:六本木・俳優座劇場

10・Quatre久々の公演は、グループ虎とタッグを組んでの歴史物である。
(明治に入ってすぐの物語って、幕末物に含まれるのかな?)


<Introduction>
明治11年ロシア、アムール川流域に、
極東少数民族の馬賊団が「共和国」と書かれた旗を振り現れる。
その先頭の隊列には、一人、東洋人の女がいたという。


3時間ほどとかなり長い芝居だが、さほど長いとは感じなかった。ただ、幕末から明治初期にかけての知識があった方がより楽しめたのではないかなぁ。

観てて、この人達は何を思って行動していたのかってことが気になった。

例えば矢島従太郎(内堀克利さん)は、自分が兵藤俊作(寿大聡さん)の代わりに蝦夷共和国の残存勢力を率いたかったのではないか、とか、その兵藤は、仲間が減っていく上に何一つ勝機が見出せないまま活動を続けたのは、単なる意地だったのかとか。あと、松旭斎天良(根本りつ子さん)は何故、朝倉志乃(樋口泰子さん)をさりげなく仇討に誘導した(コワイぞ(笑))のかとか。

その朝倉志乃の敵の一人・内田剛三役は、10・Quatreの石田洋介さんだったのだが、派手な格好のアブナイ侍が似合い過ぎ。

ベテラン勢のフリーダムぶりも面白かった。榎本武揚(神太郎さん)が、牢獄で杉山えいじさん(役名忘れた(爆))としゃべるシーンとか日毎に長くなっていったとかなんとか(笑)。そういったアドリブに対応する若手も大変だったそうで、「鈴木とーるさんがたくさんいるみたい」とかいう噂もチラホラ(笑)。

他に印象に残ったのは、松旭斎天良の手妻シーンでの、辻崇雅さんの「長いな!」等々そのまんますぎるツッコミ(笑)。10・Quatre拓希さんも出てた、歌舞伎っぽい演出のシーンも良かった。


いつもの10・Quatreとは、また違った新鮮な公演でした。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月08日

世界で1番、やさしいチカラ(再演版)

主催:劇団白納豆
期間:2010.08.28〜29
会場:新宿・シアターモリエール

劇団白納豆の「世界で一番やさしいチカラ」の再演である。初演時には演出も務めた永田剛志さんは今回役者に専念し、永田さんが師と仰ぐ映像作家のコバヤシコウイチさんが演出を行った。


<Introduction>
都合により省略(爆)。


再演と言っても、内容的にはほぼ新作。前回真琴役の城りなさんは、役が変わってアマテラス。これが実にお似合いだった。

今回もイザナギは困った奴なんだけど、アマテラス達もイザナギのイザナミ殺しを時空を超えて目撃した今岡真琴の首を斬ろうとするという、かなりヒデー奴ら(爆)。しかし、イザナミは真琴に乗り移ってて、しかもイザナギは世界の再構築を目論んでいたため、風向きが変わって…ってなお話(誤解を招く要約かな?)。

事前に永田さんに、最大手のメイド喫茶@ほぉ〜むcafe出身(?)のTeam純情ってのが出る、ってのを聞いて、どの役やるのかと思ってたら、なんと今岡真琴(ひとみんさん)とイザナミ(みうめッシュさん)という堂々たる主役。 しかし初舞台とは思えない、実に立派なものだった。結構カワイかったし(笑)。

イザナギ(和田彰さん)は今回も熱い。もっとも、カグツチ(藤田裕さん)とボスキャラ二人って感じなので、初演版ほどブチギレキャラではなかった。

今回新鮮だったのは、なんといってもダンスである。ダンス指導兼ウズメ役の相田瑠菜さんとTeam純情のダンスはキレがあって良かった。こういうダンサーっぽいダンス(?)は、過去あまりなかったからねぇ。なお、ウズメの衣装もカワイかった(笑)。

もう一つ、ある意味新鮮だったのは、マニア系のネタがなかった事(爆)。

クライマックスで、真琴が生まれたての子鹿のごとく何度も何度も立ち上がろうとするシーンが一番印象に残っている。でも、真琴の父(代理?)であるスクナビコ(永田剛志さん)は、あえて手を貸さない。こういう親子の絆みたいなものが主軸なのかも知れない。ちなみに初演版のタヂカラオ(松岡洋介さん)とウズメの悲恋みたいなサイドストーリーは特に無し。


今回の公演では、ソワレ終了後にトークショーがあった。楽日では「大反省会」と銘打って、出演者全員に「一番噛んだのは誰か」とか「MVPは誰か」とかのアンケートを取り、それぞれベスト3(ワースト3)形式で発表。第1位の奴は罰ゲームという内容だった。

可笑しかったのは、相田瑠菜さんが台詞がとんだ自覚がないこと(爆)。いるよね〜台詞とか段取り曖昧にしか覚えてない役者さん(笑)。天然ぶりも凄かったなぁ〜。アンケートの結果を発表してるのに、「気をつけよう」とか発言したり(笑)。思わず、「今から気をつけてもしょうがない」ってツッコんだらしっかり永田さんに拾われた(笑)。や〜、良いキャラしとるね(笑)。


という訳で、色々と新鮮な公演だった。Team純情とか瑠菜さんとか、また出ると良いな。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月24日

大嫌いと叫んだらもっと嫌いになったアイツ(あの女) / ダンパチ8

主催:ショーGEKI
期間:2010.07.15〜25
会場:下北沢・「劇」小劇場


ショーGEKI恒例の下北沢夏祭り公演である。今回はお馴染みのコントライブ「ダンパチ8」とストレートプレイ「大嫌いと叫んだらもっと嫌いになったアイツあの女」の2本立て。去年に引き続き、わたあめの無料サービスもやっていた。


○大嫌いと叫んだらもっと嫌いになったアイツあの女
<Introduction>
今日私はあの女に宣戦布告する


頭脳派のレイカ(廣田朱美(あけち)さん)と体力派のリカコ(小林こずえさん)が主人公。性格や趣味も正反対で、当然のように仲が悪い。その割には、同じ日に同じアパートに引っ越したり、同じような理由で見栄張ったりと行動が一緒(笑)。挙句の果てに、同じように親族に彼氏取られたりする(爆)。意外と同族嫌悪なのかもね。

冒頭、ものすごい作り笑顔→笑顔のまま蹴りあい→つかみ合いとケンカをエスカレートさせるレイカとリカコ。インパクトでかい。

レイカの母親・キヨミ役は、吉川亜州香さん。あけちさんとの親子役は、「チャンピオン」(再演版)以来である。自分の娘より年下の男と関係持っちゃうという、バイタリティあふれる女性(爆)。

リカコの母親・ユカリ役は、中津川浩子さん。前作「ベッドトークバトル」では姉妹役でしたなぁ。護身術の講師をやってるパワフルな女性。

で、この親の方も仲が悪い…というか、親の仲の悪さが子供に伝染したというか(笑)。もっとも、大人だけにケンカの仕方も遠回し。この2人の力こぶ比べはなかなかのもの。さすが体力劇団ショーGEKI(笑)。

レイカの妹・アヤ役は筒美きょうか(きょん)さん、リカコの妹・ミナ役が菅原泉さん、という訳で家族構成もそっくり(笑)。この妹2人の、乳児期の腹黒さがすごい(笑)。上の兄弟から見るとこんな感じなのかね。

乳児バージョンの時は、乳児サイズのパペットを首につけて演技。このときのきょんちゃんのゆで卵のようなおでこがステキ。

あと終盤の、「ヤマアラシのジレンマ」の泉さんの語りと、きょんちゃんの朗読のシーンが良かった。

リカコの彼氏まさと役他・山本諭さん、レイカの彼氏しげる他・黒川淳さん。ユカリの護身術講座では、襲い役もやったりする。特に黒川さんの衣装はヤバかった(爆)。何役もやってるが、山本さんの進行役(?)と三浦さんの乱暴な幼稚園児がお気に入り。

主人公2人の同級生・まき役他の天野もえさんとなの役他の三浦結実(みい)さん。ユカリに護身術を習うシーンが可笑しい。特にみいちゃんの「シャアのマスクは蒸れる」「涼宮ハルヒより長門有希の方がツンデレだ」が良いね。

カーテンで舞台上をX字型に区切り、カーテンの開け閉めで様々な空間を作り出すという、なかなか面白いアイデアである。

劇中で、エコ料理対決が行われる。エコなだけに、火は使わず、捨てる部分も出さず、包丁も使わない(他はともかく包丁はなんでやねん?)。それだけに、中津川さんが頭でスイカかち割るわ、亜州香さんが手でパイナップル引き裂くわとワイルド過ぎる(笑)。作るのはサンドイッチなのだが、かなり壮絶なシロモノ。試食役の黒川淳さんは大変である。

話が進むにつれ、お互い記憶違いとか忘れてたこととか思い出し、最後は真っ赤なドレスの二人が、子供になって仲良く絵を描きながら幕。

女子公演の方は、毎回何らかの形での癒し…というかなんというか…が含まれているように思う。今年も良い舞台だった。


○ダンパチ8
<Introduction>
いささかマンネリ気味だが、コントライブなのであらすじは無意味だ(笑)。


と、ショーGEKIメンズも思ったかどうかは知らないが、今回のテーマは「俺達は変わる」である。前回やった、人気投票による過去作の再演が好評だったのか、今回はマニアックネタの投票による再演があった。

と言う訳で、ネタごとに。


「天使の美容室」
今回のチラシ撮影でかぶったカツラをかぶったまま登場のメンズ、そのまま美容室ネタになだれ込む。社会に対する怒りをぶちまけるメンズの後ろに鈴木とーるさんが立つと踊りだしてしまうという、文章で説明するのが難しい内容。とーるさんの動きは逸品です。

「LOST シーズンオフ」
タイトルオチ(笑)。無人島の遭難者がみんな笑い上戸だったらどうなるか?という設定。無人島といいつつ、やたら船だの飛行機だのヘリだのが通りかかるのだが、助けを呼ぶ度に爆笑してしまって救助してもらえないという(爆)。ラストシーンを含めてある意味ブラック。

「ミスターリカバー 海外旅行篇」
毎度お馴染み、リカバーのためにはどんな奇行も辞さずのミスターリカバーである。金属探知機とかパスポートとか、実際引っかかりそうなところで引っかかる。それにしても内堀克利さんて、ミスターリカバーの一番の被害者だよな(笑)。


「天下御免 漢 みのるくん」
ミスターリカバーで、汗だくになって鈴木とーるさんの心の声を演じるものの、まったく注目されなくてカワイソウな七枝実さんを救済する?ネタ。要するにリカバーと立場が逆転し、実さんがメインでとーるさんが心の声を演じる。

タイトル通り、漢らしいみのるくんが大活躍するネタ。やっぱバンカラな雰囲気は実さんに良く似合う。実さんととーるさん以外は、後ろの方で素で笑ったりしてた(笑)。

ちなみにこのネタでは、女子高生役で天野もえさんが登場。ダンパチに女性が出るのは初めてである。細かい事言うと、「僕たちのクラブ活動」「ゴ→カク」の平日サービスとしてやった男塾に飛び入り的に女性が参加したことはあったが。これが一番変わったとこかもしれない(笑)。


「エイリアンは誰だ?」
エイリアンに侵入された宇宙船のクルーが、クルーを乗っ取ったエイリアンを見つけようとする、特撮映画的ネタ。エイリアンを見つける装置は、「渡部フィルター」といって、これを照射すると渡部篤郎さんのものまねが出来るという、ツッコミどころ満載な原理(笑)。メンズには珍しいものまねネタである。

発案したのは辻崇雅さんで、渡部篤郎さんのものまねは結構雰囲気が出ていた。佐藤修二さんの某プロ野球監督の現役時代のものまねが一番似ていると評判なのだが、まったくわからん(爆)。おのまさしさんのものまねは、ウザい方向に行きそうだったので、まわりが強引に止めてた(笑)。

ものまねも良いが、オチが秀逸。個人的にはこれが一番気に入った。


「日本マッチョ化計画」
今回の体力ネタ。雰囲気的には、深夜の通販番組っぽい。一般人でもやる動きを、マッチョ的にデフォルメするとどうなるかというもの。このネタにももえさんが出演。しかも千穐楽には水着で登場したそうな。ワンフェスと被ってなければ見られたのになぁ。

それにしても、金田誠一郎さんの腕立て腹筋は50代の動きじゃねぇ!。スゴイ。


「ウザイマンハンター」
今回チラシに載っていたタイトルで、実際にやったのはこれだけ(笑)。ウザイマンのライバル・ウザイマンハンター(佐藤修二さん)が登場。敵といいつつウザイマンの相方っぽい(笑)。まあ、”強敵"と書いて”とも”と読んだりするから良いのかな。


今回も人気投票によって選ばれた、リバイバルの日替わりネタがある。「マジカヨゲーム」「超能力捜査班」「6人の司会者」「ミュージカル劇団トーテムポール」「コンクリートジャングル」「ハーフに見られないハーフの会」「男たちのセコンド」の7本。私が観たのは「マジカヨゲーム」「ハーフに見られないハーフの会」。「超能力捜査班」も観たかったな。


「男塾ら・セーラ」
今回も山本諭さんが参戦。金田誠一郎さんとおのまさしさんの間に入ったら、金田さんが睨む睨む(笑)。「漢らしい漢字」と言うネタで、山本さんが書いた色紙をもらったりした。

最後は実さんを筆にして、キャンバスに「8」の字を書き、横倒しにして「∞」という、豪快な幕引き。書家でもある内堀さんも、人間を筆にするのは初めてだとか(当たり前だ(笑))。


さて、前回のリクエストのみを集めた特別公演に引き続き、今回はマニアックネタを集めた「マニアックナイト」が1回のみ行われた。

演目は下記。

「ハーフに見られないハーフの会」
「男たちのセコンド」
「ホクロの拳」
「六人の司会者」
「取り調べそば屋(未完)」
「日本マッチョ化計画」
「劇団EX」
「劇団ラ・シャクレーヌ」
「ミュージカル劇団トーテムポール」
「男塾ら・セーラ」

この中の新作についてちょろっと。

「取り調べそば屋(未完)」
蕎麦屋が警察の取調室っぽい雰囲気になっていて、食べたい物と無関係にかつ丼が出てくる(笑)。未完とあるとおり、オチが出来ていない。「オチ募集中」とか言ってたけど結構マジらしい。かなり面白いネタなので、ぜひ完成版が観たい。


「劇団EX」
存在感を主張しすぎない自然な演技がメンズ内で絶賛されている、辻崇雅さんがメインのネタ。ここでのEXはエキストラの事。辻さんがエキストラ専門の劇団「劇団EX」の座長という設定。この自然な演技という特徴を生かして、ウザイマンとかミスターリカバーみたく、キャラクター化まで持っていけないものかねぇ?。それも一つのブレイクスルーだと思うのだけど。

このネタにも天野もえさんと山本諭さんが登場。2本立てなのにこの2人は出ずっぱり。大変ですね。役者としてはオイシイのかな。


「劇団ラ・シャクレーヌ」
今回劇団ネタが多い(笑)。シャクレーヌとはあごがしゃくれた女性…ってことでいいのかな?。という訳で菅原泉さんが舞台に引っ張り上げられてた。


今年も爆笑でした(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月09日

おのまさしあたあ 三國志(再演版)

主催:おのまさしあたあ
期間:2010.02.27〜28
会場:横浜中華街・同発別館

究極の一人芝居「おのまさしあたあ・三國志」まさかの再演である。しかも会場は、三國志でも1、2を争う人気者・関羽雲長を奉った関帝廟そばにある中華レストラン同発別館。という訳で、今回はディナーショーである。
(もっとも、初演時の会場COREDOも飲食出来るのだが(笑))

再演なので、内容についてはさらっと。相変わらず面白い。観劇マニア、三國志マニアならずとも、一度は観る価値ありと思う。

今回は、オープニングアクトとして、タケさんによる瓢箪笛の演奏と、おのまりさんの歌があった。

瓢箪笛ってのは、観るのも聴くのも初めて。世の中、まだまだ面白い物に満ちている。

まりさんの方は、中華街でその選曲をするのか?、とツッコミ入れたくなるような刺激的なラインナップ(具体的には忘れたが(爆))。あとから思いついたのだが、せっかくなのでNHK人形劇三國志「三國志ラヴテーマ」歌って欲しかったかな。まりさん向けな気がするのだが。

料理についても触れておく。出てくるペースがやや遅かったのと、量的にはいささかもの足りんかったものの、味的にはかなりレベルが高かったかと。とはいえ、今度ディナーショーやるなら、個人的にはビュッフェが良いな。


次はどんな形でやるんでしょ?(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月27日

アストライアの天秤 〜砕動風鬼〜

主催:オフィス・ワンダーランド
期間:2010.05.14〜16
会場:新宿・紀伊國屋ホール

さいふうめいさん率いるオフィス・ワンダーランドによる、裁判員制度を題材にしたお芝居である。


<Introduction>
能の大成者・世阿弥は鬼を二種類に分けた。

「力動風鬼」
−見た目も心も鬼ー。

「砕動風鬼」
−見た目は鬼だが人間の心を持っているー。

見た目は裁判員裁判に影響するのかー!

双子の兄弟が共謀した凶悪事件ー。
犯行時、20歳であった双子の兄は懲役13年がすでに確定していた。
しかし、出生日1日の違いで、犯行時、弟は19歳。
兄は成人、弟は少年、罪は同じ。
ー出生の差はわずかに20分ー
兄は善人、弟は悪人に見える。
裁判員を巻き込んで、裁判官同士の熱い闘いが始まった。

ー判決はどっちだー!


ちなみに、脚本・演出のさいふうめいさんは、ベストセラー「人は見た目が9割」の著者・竹内一郎さんである。で、昨年の「OKINAWA1947」では、登場人物の一人・木塚修身(演じるのは、今回裁判員役で出てる串田えみさん)が「人を見た目で判断しないでください」等とのたまってたんだが、見た目ネタにこだわるなぁ(笑)。

主人公・萩原明彦役は、ワンダーランド常連の羽野大志郎さんである。理想と現実の狭間で悩む役がハマっていた。

それにしても、これほど主人公に対して(物語の内容に対して、ではない)ツッコミ入れたいというか、議論したいと思ったのは初めてである。例えば、「少年犯罪者の再犯率は50%越えてるのに、更正を主眼に置く事は果たして適切か?」とか「厳罰化が犯罪抑止にならないというなら、その根拠となるデータは?」とか「そもそもなんで更正と刑罰が対立する概念みたいになってるんだ?」とか、挙句の果てには「法律に不備があると思うなら、裁判官辞めて国会議員になって法律を変えろ」とか(笑)。や〜、裁判員としてあの場にいたかったなぁ。実際の私は気が小さいので、激論はムリだけど(爆)。

荻原の上司の青天(松村穣さん)と赤西(渡辺克己さん)でこんな会話があったんだが、「iPodって何かね?」「ウォークマンの進化版です」、アップルファンとソニーファンを敵に回すぞ(笑)。

渡辺克己さんは声質的に、この手の知的な役は似合うと前々から思っていた。もっとも、本作では仕事をこなすこと優先の、割り切りタイプの裁判官だったが。

ショーGEKIでお馴染みのおのまさしさん、事前に1シーンしか出ないと聞いてたので、法廷警備員として出てきたときはちと焦った(笑)。でも後で、給水塔の管理人としてちゃんと(?)登場。髭面、呑んだくれ、浮浪者寸前の管理人がよ〜似合うこと。さすがは「三國志」の演じ分けでヒゲを極限まで活用した男(ナンノコッチャ(笑))。

あと、登場人物で印象に印象に残ったのは、萩原の同期・森繁之(渡辺郁也さん)。若干軽いながらも、自分なりの行動原理を持った人物と思った。個人的には、も〜ちっと登場して、萩原に協力して欲しかったかな。

伝統芸能の「能」を絡めてきたのも興味深い。萩原が答えにたどり着くヒントにもなったりするし。クライマックスに出演者ほぼ全員で、般若の面を着けて舞うのには驚いたが(ちなみに演目は織田信長が好んだと言われる「人間五十年」)。「OKINAWA1947」のエイサーといい、さいさんはこういうの好きなのね。

ヒロインは、能の師匠・観月英四郎(岡本高英さん)の娘で、書記官の観月さおり(最所美咲さん)。大食いという特徴があったりする(笑)。でも、一般の食堂で6品程度じゃね、単位はやっぱkgじゃないと(爆)。

<蛇足>
劇中で言及してたが、ヤセの大食いの人は背中の細胞が食べたものをどんどん熱にするので、太らない。この細胞を褐色脂肪細胞と言うのだが、この細胞を自由自在に操作できたら…(笑)。


能や裁判員制度など、お芝居本編以外にも色々好奇心を刺激されたお芝居でした。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月16日

ココロ

主催:ココロ舞台化計画 水戸演劇フェスティバル実行委員会
期間:2010.05.08〜09
会場:新宿・シアターサンモール

ボーカロイドオリジナル曲の中でも屈指の名曲の1つである、トラボルタP作「ココロ」の舞台化である。元々は、水戸演劇フェスティバルで上演されたものの再演であるが、台本はかなり書き直されたらしい。原作と音楽は当然トラボルタP、イメージイラストとコスチュームデザインは、ボーカロイドファンには馴染み深いredjuiceさん(初音ミク(ボーカロイド)初のメジャーアルバム「Re:package」のジャケット等)が担当。この時点で既に感涙(笑)。

たまたま「ショーGEKI実験シアター」を観に来てたキンちゃんこと金田誠一郎さんの教え子(所謂キンちゃんファミリー)の富士枝千夏さんが、キンちゃんと「今度ボーカロイドの歌を舞台化したものに出るんですよ」とか話してるのが小耳にはさまって、それはちょっと観たいぞ、ってことでチラシをもらった次第。


<Introduction>
探索隊員達がたどり着いた建物の中には、世界で最後の"ココロ"を持った存在が眠っていた…。


とまあ、私が適当に書いたイントロを見て解る通り、「ココロ」の歌詞をストレートに台本にした訳ではなく、かなりアレンジが加わっている。マッドサイエンスアカデミー主催者たる私としては、「孤独な科学者に造られたロボット」の物語も機会があれば見てみたいが、本作はこれはこれで実に素晴らしい物語であった。

お芝居にはお約束の前説というか観劇中の注意事項。一般的な注意のあと、「ブログの更新、つぶやき、ニコ生等は公演終了後にゆっくりお願いします…」っていきなり笑かしてくれよる。しかも楽日には「ボーマス帰りの皆様、お疲れ様でした」とかなんとか(笑)。当り前と言えば当り前なのだが、やっぱスタッフも”こっちの人”なのな(笑)。

<補足>
楽日の5/9は、ボーマスことボーカロイドonly event「THE VOC@LOiD M@STER 12」当日だったのだな。実際ボーマスから梯子した人は多そう。

と言う訳で、本編でも「あんた口悪いな」「仕様です」とか、「なんで金払ってマイク○ソフトのデバッグしてやんなきゃなんね〜んだ」とか、「オリエント工業と提携して云々…」とかその手の台詞目白押し。はっきり言って一般人置いてきぼり(爆)。でもマーケティング的には正しいかな。

ボーカロイド関係では、社長っぽい人が「ピンクスパイダー」(某有名アーティストの曲じゃなく、トラボルタPの曲ね)歌ってたり、「ナイトフィーバー」(店名ね。お水系の)のルカちゃんとか、「(店名忘れた(爆))」のミクちゃんとかいう台詞が出てきたり。

さて肝心のリンであるが、ややこしいことに5人出てくる。まず2号機と呼ばれている本編のヒロイン。2号機がいるからには当然存在する1号機。1号機に思考パターンと記憶を提供した元開発チームメンバーである人間のりん(台詞で言及されるのみ)。それから所謂仮想空間内にあと2人出てくる。

リン以外では、開発チーフ的立場の科学者・天本、元開発メンバーでココロシステム設計の中心人物・岸田、ちょいサブキャラ寄り(爆)の新人・佐原の3人が中心的キャラ。

<蛇足>
天本の名前の由来はやっぱ、「仮面ライダー」の死神博士とかで有名な俳優の天本英世さんだろうな、きっと。…そうすると岸田は「怪奇大作戦」の岸田森さんで、佐原は「ウルトラQ」の佐原健二さんか?。むぅ、もうちっと早く気づけば劇場でツッコミ入れられたのに、残念(笑)。

「ロボットに人間の思考パターンと記憶をコピーしたら、自身をどう自覚するか」と、非常に示唆に富んだエピソードが出てくる。これを実行した結果、1号機は”自分の記憶”の中のりんと岸田に嫉妬して、罪を犯してしまう。

その反省に基づいて、天本はココロシステムの思考パターンのみ使用し、記憶は2号機自身に経験させるという手法を取るのだが、ココロシステムを完成させたと称する岸田に乱入されて事態はあらぬ方向へ…。

やっぱ人工知性体を造る人間は、「フランケンシュタイン」を熟読せにゃならんね、などと思わされた。もっとも、岸田の行動は色恋事をきっかけとした暴走なので、状況は変わらんかったろうけど。

キャラクターで気に入ったのは、天本。程よいイカレ具合と絶妙の浮き世離れ具合が素晴らしい。や〜、久々に”イイ”科学者に出会った(笑)。あくまでも冷静に行動する一方で、2号機を「娘」と呼ぶあたりがなんとも。

ラストシーン。遂にココロシステムを起動させた2号機は、仮想空間で懐かしい人に出会う。しかし現実の方は決して良いとは言えない状況。原曲「ココロ」の英語部分を思い起こさせ、心に沁みる。うむ、良い作品だ。


さてさて、会場では色々とグッズを売ってたんだけど、どうせならパンフレットが欲しかったかな、資料性が高くて出来れば500円くらいで。トラボルタPのコメントとかも読みたいし。それにチラシに役者さんの写真が出てないので、「あ、あの人良いな」とか思っても誰が誰だかわからん。

それからもう一つ、特筆すべきはリンの衣装。KEIさんデザインの公式のコスチュームをredjuiceさんがアレンジしてるのだが、それがど真ん中ストライク(笑)。所謂絶対領域はもちろん、長い手袋(アームウォーマー?)によって形成される”腕の絶対領域”とでも言うべき二の腕の放つ恐るべき破壊力。キケンだ、このカワイイは(オオゲサ(笑))。

という訳で写真撮らせてもらった。モデルは当然富士枝さん。

RIN(舞台「ココロ」版).jpg


私はお芝居は基本2回以上観るのだが、今回はお初の劇団(というかプロデュース)なので、様子見で前売券は1回分だけ買った。だがしかし、見終わって即座に後悔(もちろんいい意味で)。翌日の当日券がまだあることをスタッフさんに確認し、結局楽日も観たのであった(笑)。

ちなみにアンケートでは、他のボーカロイドオリジナル曲の舞台化のリクエストも募集していた。はっきり言っていっぱいあるぞ(笑)。たくさん実現すると良いな。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月13日

ショーGEKI実験シアター ドラキュラ/ベッドトークバトル

主催:ショーGEKI
期間:2010.04.14〜18
会場:下北沢・楽園

昨年の春公演に引き続き、今年は”実験シアター”と銘打って、おのまさしさん作・演出で若手チームによる「ドラキュラ」と、アダルトチームによる文字通りアダルトな雰囲気の「ベッドトークバトル」の2本立て。と言っても、メインは「ドラキュラ」で、「ベッド…」は土日のみのスペシャルである。


◯ドラキュラ
<Introduction>
古典ホラーの傑作、ブラム・ストーカー著「吸血鬼ドラキュラ」参照の事。


オリジナルの「吸血鬼ドラキュラ」を読んだことがない為、ジョナサンが妻のミナをドラキュラ伯爵から救い出すために奮闘する話と思っていたのだが、実のところジョナサンはヘタレなキャラで、むしろミナの方が頑張ってたという(笑)。

役者が舞台上に待機していたり、一人何役もやったりと、なんとも「おのまさしあたあ」な演出(笑)。特殊な形状の劇場・楽園(客席入口にあるでかい扉やら、ど真ん中にあるぶっとい柱やら)を効果的に使っていた。おのさんはこういうの抜群に上手い。

葬列を思わせるオープニングからスタート。ホラーの導入部としては不気味悪くて最高。この時、舞台上には棺が置いてあるんだけど、その中には最初から山本諭さんが入ったまま待機。山本さん寝ちゃわないかと、いらん心配をしても〜た(笑)。

一応主人公(なのかな?)、ジョナサン・ハーカー(辻崇雅さん)。このところ悪役づいていた辻さんだが、上でも書いたように今回は情けないキャラ。それでもクライマックスの「朝日だ!」という台詞は格好良かった。伯爵にとどめもさしたし。

実質的な主人公(笑)、ミナ・ハーカー(筒美きょうか(きょん)さん)。ドレスがとってもお似合いです。凛とした雰囲気が実に良かった。特にミラルカの誘惑?を振り切るシーンが印象に残っている。芯の強い女性は魅力的やね。

辻さんときょんちゃんは、過去ほとんど絡んでないゆえか「仮面夫婦」とか言われてたそうだが(WEBのCMで共演もしてるのにねぇ(笑))、ラストの抱擁はそれを払拭するものであったと、個人的には思う。

主人公より有名な(ある意味主人公?(笑))ヴァン・ヘルシング教授(黒住淳さん)。設定上はじーさまなゆえか、地べたに座り込んだり、ひっくり返ったシーンがけっこう多かったような。他の作品の印象だと、執念のバンパイアハンターってイメージなんだけど、本作ではどっちかというと好々爺。

裏の主人公(爆)、ドラキュラ伯爵(山本諭さん)。いや、似合いすぎ(笑)。ネタがドラキュラと聞いたときから伯爵役は山本さんだと思ってたが、ま〜よ〜はまっとる。しかし山本さんがやる役って、どこかしら変態チックなのな(爆)。他の作品の影響で女の血しか飲まないと思ってたが、本作では両刀使い(誤解を招く言い方(笑))。あまりテンションの上下が無いキャラクターゆえに、断末魔のシーンは強烈。

さすがに主人公にはこじつけられない(笑)、ミナの友人・ルーシー役他の天野もえさん。しかしながら吸血鬼にされた挙げ句、杭を打ち込まれて成仏しちゃうんだから、悲劇のヒロインと言えなくもない?。ルーシー役も良かったんだけど、個人的にツボだったのは眼鏡にパイプの港湾職員。微妙に怪しくて良い。

主人公にはこじつけられないが、ダークサイドのヒロインと言えるのが、伯爵の手下・カミラ、ミラルカ役他の三浦結実さん。妖しく不気味なキャラが意外と似合っていた。声にも力があって実に良い。ヘルシング教授にとっ捕まるというミスを犯し、首をグキッってやられ(たのはどっちだっけ?(笑))、ちょっとカワイソウ。クモとかネズミ食べてまで頑張ったのにねぇ。

「伯爵が眠るための棺を、太陽が出てる間に全部清めてしまえ」作戦に出たジョナサンとヘルシングの裏をかく伯爵。その後、港で伯爵を押さえるつもりがまた裏をかかれる二人。クライマックスだけあって見応え十分。このまま行けば伯爵の勝ちは固かったんだけど、ミナを誘惑しきれなかったところで流れが変わったかなぁ。…やっぱ主人公はミナでキマリ(笑)。


本作はおのまさしあたあではないものの、「キャスティングで失敗したことが無い」という伝統?はしっかり受け継いでいるように感じた。

約二時間半という長さを感じさせない面白いホラーでした。


◯ベッドトークバトル
<Introduction>
ベッドを舞台にした全5話からなるオムニバス。


舞台が舞台だけにショーGEKIには珍しく内容はアダルト。とはいえ、そこはショーGEKIだけに露骨な表現はそれほど無い。

前説では、おのまさしさんが愛人役の天野もえさんを伴って登場。”不適切な関係”にしか見えんぞ(笑)。


その1 それぞれ恋人がいる友人関係の男と女が二人きりで一夜を共にした場合
出演:吉川亜州香さん、鈴木とーるさん

亜州香さんととーるさんって、過去作で直接絡んだ記憶があまりないのだが、今回は文字通り絡んでいるせいもあってか(爆)、すごく息があってたように思う。さすがである。

楽日では、とーるさんが亜州香さんの役名じゃなく、彼女の名前で呼んでしまうトラブルがあったのだが、そこで亜州香さんすかさずアドリブでとーるさんの役名じゃなく彼氏の名前で呼ぶ、と見事に切り返し。そこでとーるさんが「こういうプレイも良いね」。うむ、良い仕事だ(笑)。


その2 一通りのプレイに飽きてしまったドMの妻と再調教するドSの夫の場合
出演:金田誠一郎さん、菅原泉さん

泉さん曰く、「ホントにこういうキャラだと思われたらどうしよう」(笑)。まあ、ご自身の心配に見合った大熱演だったと思う。

相手役の金田さんといえば、池袋ミュージカル学院にて長年講師を務め、その人柄からか多くの教え子に慕われキンちゃんファミリーを形成したりしているが、当然ながら授業では結構厳しいらしい。と言うことは、「SMのSはサービスのS」と嘯き、妻を言葉攻めする夫というのは、実はキンちゃん史上最高峰のモノスゴイはまり役なんではなかろうか?(笑)。


その3 初めてのBLの場合
出演:佐藤修二さん、七枝実さん

よりによってこの2人で801かよっ!はっきり言って似合うぞ(笑)。キャスティングの勝利やね。いかにもな感じの修二さんの衣装が実は私物ってのがまた面白い。

どっちが"攻め"で、どっちが"受け"かで悩む2人…ってあたしゃBL良く知らんのだけど、そういうもん?。

<蛇足>
百合カップルなら一度実際に見たことがあるが、その時はネコとタチにくっきりと分かれてた。

両手を絡ませていよいよいちゃつく…かと思いきや、プロレスの力比べになっちゃうとこがオカシイ。


その4 翌日にデートを控えた男っ気の無い三十路の妹にアドバイスする姉の場合
出演:中津川浩子さん、小林こずえさん

女性2人だから百合ネタかと思いきや、姉妹ネタだった。まあ、BLとかぶるからねぇ。

中津川さんがまた「お姉様」とか呼ばれるキャラが良く似合う。和服だったら「姐さん」のが似合いそうだが(爆)。

男に免疫の無い妹に、慣れさせるために取り出したお面がおのさん。ある意味反則(笑)。このネタ、例によっておのさんが知らないうちに決まったらしい(爆)。


その5 ふと気がつけば隣に妻の代わりに可愛い少女がいた男の場合
出演:内堀克利さん、廣田朱美(あけち)さん

他がなんとなくありそうなシチュエーションなのに対して、これだけはファンタジック。これが一番羽広さんらしい。

実際こういうシチュエーションに憧れを持つ人は、男女問わず多そうな気がする。

あけちさんが「少し筋肉質で…」と言いつつ力こぶ見せるんだけど、失礼ながら少しってレベルじゃないよ、あれは(爆)。

ちなみに「どれが良かった?」ってみんなに訊かれたんだけど、私の場合、良し悪しというより一番印象に残ったのはこれだった。


オムニバスも良いね。私は前々から「ダンパチ2nd」と一緒にやった「オールキャスト」みたいなのをまたやって欲しいと思っているのだが、こういう形式でも面白いかな。次はおのさんと若手も含めてね。


さて、次は恒例の夏祭り公演(また楽日がワンフェスと被りやがった!。海洋堂〜!(怒))と秋の大魔王公演「マスカラッド」が控えているのだが、驚くべきことにさらに来年3月、全演劇人憧れの地(で良いの?)下北沢・本多劇場にて大魔王公演「新選組」の上演が決定している(今回は裏バージョンの「維新士」は無し)。まさかの大魔王公演連続攻撃。楽しみだねぇ、作る側は大変だろうけど(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月08日

世界で一番やさしいチカラ

主催:劇団白納豆
期間:2009.12.04〜06
場所:蒲田・テアトロ・ド・ソーニョ

劇団白納豆2009年3回目の公演で、蒲田の小劇場テアトロ・ド・ソーニョ「夢フェスタ2009」参加作品である。

<Introduction>
日本創世の神話に隠された、三千年の呪縛。
その力が解き放たれた時、世界は終わりを告げる…

井川慶子と今岡真琴はごくごく平凡な派遣社員。
しかし慶子には誰にも言えない秘密があった。
時間を止め、閉ざされた冥界の扉を開く一族[扉守(ひのもり)]。
慶子はその[扉守]の末裔だったのだ。
だがその力も、おっとりとした真琴の失敗をカバーする以外使い道はない。
そんな彼女たちの前に垢太郎とウズメと名乗る二人組が現れた時、
平穏な日常は音を立てて崩れ去るのだった。


時間を止める能力を持った井川慶子(城りなさん)と、他人の痛みを半分引き受けることで相手の痛みを軽減する能力をもった今岡真琴(入江広乃さん)の2人がメイン。そこに少彦名(所謂一寸法師。永田剛志さん)、垢太郎(力太郎。松岡洋介さん)、ウズメ(小春千乃さん)、ジェバンニ(イザナギ。和田彰さん)が絡んでくる。

慶子役の城りなさんと真琴役の入江広乃さんは、前作「Ark Light」から引き続いて登場。特殊な能力を持ってたりするものの、一見フツーの女性である。時間を止める能力を使ったバトルが面白い。

少彦名は普段はマスコットサイズだが、呪文を唱えると等身大になって戦う。この時、呼び出した人間の個性を反映するようで、イザナギが呼び出したときは嫌味っぽい奴、ウズメのときは女の子になる(笑)。ただし、正統な所有者である真琴が呼び出したときは、この限りではないらしい。

イザナギ役の和田さんの熱演が凄まじく、永田さんもつられて声がでかくなったそうな(笑)。ジョバンニを名乗ってたのは、冒頭で銀河鉄道に乗って旅立つゆえに、宮沢賢治著「銀河鉄道の夜」の登場人物から取ったものと思われる。…多分(笑)。

で、そのイザナギがまたヤな奴なんだな。そもそもヨモツヒラサカで振り返るなって言ってるのに振り返ったせいでイザナミがゾンビ(?)になったのに、慶子の体を乗っ取ってイザナミを復活させようとするとかね。挙げ句に復活したイザナミの顔に少し傷が残ってたからって、「こんなんイザナミじゃない!」とか言ってポイ捨て。イザナミはイザナギのどこが良かったんだろう?。

<蛇足>
初音ミクの歌で「ヨモツヒラサカ」ってのがある。個人的名曲の1つ。

垢太郎は垢から出来てるから、心が無い。で、ウズメに想われてるのにまったく気にもしない。ちょっとウズメがカワイソウ。

白納豆といえばマニアネタ。今回確認できたのは「創世のアクエリオン」、「超獣機神ダンクーガ」、「百獣戦隊ガオレンジャー」、「あんたバカぁ?」…じゃなくて「新世紀エヴァンゲリオン」(笑)。

ラストで、イザナギはイザナミが降りた少彦名と共に消滅するんだけど、この時の少彦名の女言葉が印象に残っている。

2009年は、白納豆の公演が3回もあって、どっぷりと堪能出来た。


ちなみに本作は、永田さんが師匠と呼ぶ映画監督・上野コウイチ氏の演出・プロデュースにて、2010年8月28、29日に新宿・シアターモリエールにて再上演されるそうな。キャストも一部変わるらしい。楽しみである。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 13:17| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月26日

ガンバレ!

主催:吉日企画
期間:2009.09.21〜23
場所:池袋・池袋小劇場


ショーGEKIメンズの記念すべき第1作「ガンバレ!」を、女性8人でリメイク。
再見なので、簡単に。

<Introduction>
とある会社に新設された庶務5課、その名も応援課!
仕事の業績、上司や部下との確執、不倫にセクハラ、家庭問題に恋愛問題など、
不安や絶望で元気をなくした社員達をあらゆる手段を使って熱く応援してくれる
応援課の女8人のノンストップコメディ。
「会社の明日の元気を作り出す」それが応援課なのだ。


吉日企画は元々、10・Quatreの弟子筋Breast Knivesの坂本ちかさんが、「ガンバレ!」をやりたくて立ち上げたプロジェクトだそうな。

や〜やっぱ面白い。そしてやっぱり役者さんは汗だくになる(笑)。演出を担当したのは、Breast Knivesメンバーでもある太田友和さん。特に大きなアレンジとかはしなかったようである。

<蛇足>
劇場の入口付近に女の子がたくさんいたので、みんな「ガンバレ!」観に来たのかと思ったらさにあらず。隣で影山ヒロノブさんのライブがあったのね。しかも遠藤正明さんがゲスト。ちょっと観たかった(笑)。

「ガンバレ!」の為に立ち上げたとはいえ、これ一回で終わるつもりは無いそうな。次も期待。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月26日

大逃亡 〜義経と弁慶〜

主催:ショーGEKI
期間:2009.11.11〜15
場所:新宿・スペースゼロ

3年ぶりにショーGEKI大魔王の復活である。演目はショーGEKIの前身ツール・ド・フォース時代の作品のリバイバル。


<Introduction>
日本史上最大の逃亡劇、
それは歴史的兄弟喧嘩のはての大鬼ごっこ。
逃げるのは源平合戦のヒーローである。
弟・義経と弁慶。
追うのは初めて世を治めた武士として
歴史に名を刻む兄・源頼朝。
源氏のため、兄の命に従い平家と戦い勝利した義経は
なぜ兄、頼朝の反感を買ってしまったのか…。
執拗に弟・義経を追う頼朝はその妖力で、源平合戦で散って怨霊となった者たちを
蘇らせて追っ手にし、さらに義経を慕う女達をも操り義経を追わせる。
圧倒的不利の中、ただ生きのびるためだけに
ひたすら逃げる義経とそれを守る無敵の魔神・弁慶は
どこまで、いつまで逃げ切れるのか。


客入れの段階からなんかしらの仕掛けがあるのが大魔王のお楽しみ。今回は、変装した義経(七枝実さん)と弁慶(内堀克利さん)が客席で、逃走資金を集めてまわってた。これがホントにお客さんからお金を集めるんである。と言っても1円玉onlyなのであるが(笑)。ちなみに終了後にちゃんとロビーで返してた。気付かないで帰っちゃった人も多いような気がするが(爆)。

もう一つ、舞台上ではタキシードを着て、目と口のところに穴が空いた紙袋を被った頼朝(おのまさしさん)が、お客相手に延々アメリカンジョークをしゃべるという、なんともおのさん向きな趣向。なんでアメリカンジョークなのか訊いたんだけど、よくわからんらしい(笑)。一説によると、頼朝は当初、バットマンのジョーカーっぽいキャラで、ジョークはその名残だとか。

アメリカンジョークと言えば、日本人にはどこが面白いのかよ〜わからんものが多いのだが、おのさんのネタは若い人にはかなり受けていた。や、実際面白かったけどね、爆笑するより、上手いってタイプのネタだと思うので。

ショーGEKIを知ってる人の多くが、おそらく思ったであろう事、それは「七枝さんが義経?、弁慶じゃないの?」、筋肉漢ですからなぁ(笑)。まあ、内堀克利さんの方が少し背がでかいし、このキャスティングは正解だったと思う。

という訳で、義経役は七枝実さんである。歩きだす時の独特の七枝ステップ(勝手に命名)は健在。それにしても、筋肉漢の印象が先行してたけど、なかなか多彩な役をこなせる役者さんである。

内堀克利さんも、背の高さと声のでかさから弁慶役が結構はまってた。長刀を使った殺陣は大迫力。所謂”弁慶の泣き所”がホントに弱点なのが、そこはかとなく可笑しい。義経・弁慶もののお芝居は過去3度見てるけど、出てこなかったからねぇ、意外と盲点である。

チラシを見る限り、義経の味方は弁慶だけかと思ってたのだが、実際はもう一人、那須与一(鈴木とーるさん)がいる。船上の扇を見事に射抜いた時、義経の命を褒美としてもらう。ゆえに他の奴に義経を殺させる訳に行かず、結果として義経を護ることになるという、ある意味ツンデレ?(爆)。
出番はさほど多くはないが、義経達がピンチの時に現れて活躍するので、所謂”美味しい役”である。

義経を慕う女性たち(勝手に命名:義経ガールズ)は、なかなか個性的な面々となった。

静御前は、五條結巳さんと矢富はるかさんのダブルキャスト。なんとお芝居(というか、演技自体)初挑戦。言われてみれば若干声量が足りないように感じたが、それでも初めてとは思えなかった。一番小柄な五條さんと女性のなかで一番背が高い矢富さんと対照的(極端だよな(笑))。特技も五條さんが日舞、矢富さんが洋舞と真逆(?)だったりする。この特技の違いが劇中にあまり出てなかったのが、いささか残念なところ。
最後は、頼朝に操られて義経を殺そうとしたところを弁慶にばっさり。義経に抱かれて絶命。カワイソウ。

平家の血を引くわらび姫(小林こずえさん)は、最初登場した時「おぉ、これはお美しい」とゲデヒトニス調で言いたくなった程、見目麗しきお姿。元ミス鎌倉だから折り紙付きとは言え、衣装も含めて実に美しい。しゃべり方も、いかにも元平家の御姫様な凜とした感じで良い。その後、清盛に利用されてる間は子供っぽい口調になるという、ギャップがまた面白い。
最後は、那須与一が持って来たお札の力で清盛の魔力が解け、そのまま義経に抱かれて絶命。カワイソウその2。

郷御前(竹内美保さん)は、義経の正妻。しゃもじを使わせたら、弁慶をも圧倒する強さ。義経だろうが静御前だろうが容赦なくぺちぺち叩いてた(静御前役のお2人の感想を訊いてみたかったな(笑))。でも他の2人に比べて扱いがイマイチ。正妻なのに。
最後は、追っ手を止めようとして景時(辻崇雅さん)に斬られ、そのまま孤独に絶命。カワイソウその3。

とまあ、3人3様のかわいそうな最後を迎える義経ガールズであるが、一番かわいそうなのは郷御前だよな。他の2人は愛しの義経に看取られたので、忌まわの際のシチュエーションとしてはむしろ幸福であるとさえ言えるが、郷は景時に斬られてそのままほったらかし。かわいそ過ぎる。

源頼朝(おのまさしさん)は、魔力を持った人物で、本作における悪の主役。でも、子供っぽいというかヲタクというか、あまり憎めないキャラである。政子(中津川浩子さん)に抱き着こうとする時、腰の辺りに行くのでなんとなくマザコンっぽいな〜と思ってたら、おのさん曰く「マザコンかつブラコンI(笑)。魔力を使う時、依り代として血を利用する為にリストカットするのだが、刃物の代わりに右手人差し指の爪を使うのが良い。アメリカンジョークのときから、爪が変に長いと思ってたらこういうことだったのね(本当は長いんじゃなくて、白く塗ってただけだったが)。

本作での北条政子(中津川浩子さん)は、用無しとなれば夫でさえ殺すような恐るべき女なんだけど、さほど悪党とは思わなかった。もし、「良い国を作る為に云々」が文字通りの本音なら、”悪党”ではなく、目的のためには手段の是非を問わない”政治家”であるのではないかと(但し、娘に対する態度は除く。ありゃヒドイ)。で、また中津川さんがこの手の役がはまるんだわ(笑)。

最近悪役づいてる辻崇雅さんは、悪役・梶原景時役。これがなんとなく憎めない頼朝と違って、純然たる悪党。なにせ富樫を殺すわ、郷を殺すわ、挙句の果てに頼朝までグサリ。その上、頼朝の影武者に大抜擢。所謂勝ち組ですな。とはいえ、頼朝の後継者が見つかり次第、政子にポイ捨てされるのは目に見えてるので、かわいそうと言えなくもない(笑)。

山本諭さんは、頭を剃り上げて平清盛役で登場。正直言って怪しい(笑)。死んだ平氏一族を蘇らせたモリモリブラザーズで義経を襲う。ブラザーズといってもたった3人なので弁慶にあっさりやられてしまうのだが、平氏一族は○盛という名前が多いのを良いことに新たな○盛が次々と蘇り…(笑)。しかし結局は鉄魔神・鬼若モードのスイッチを入れた弁慶に撃退されてしまう。いかんねぇ、戦力の逐次投入は悪い作戦の典型ですぞ。○盛全員一気に蘇らせれば勝てたかもしれないのに。まあ、清盛の魔力がそこまで強くはないんでしょうな〜。
わらび姫を依代にして義経に呪いをかけるのだが、この時姫の首筋に噛み付いたりする。これがフリじゃなくてホントに噛み付く(笑)。山本さんは加減がわからなくて悩んだらしい。

<蛇足>
初演時の清盛役は、「StarTrek・Voyager」のトゥボックの吹替等でお馴染みの青山穣さんだったそうな。こっちはこっちで観てみたい。

徳子(廣田朱美さん)は、平家最後の直系の血筋。壇ノ浦の戦いの後遺症で、人形のようになってしまい、時折歌う以外は無表情・無感情のままぼ〜っと歩き回るだけ。しかし、清盛を呼び出すために頼朝に手首を切られた時だけは、自分の血を見ながらなんともいえない笑顔を浮かべた。このシーンの印象は強烈。

権力で最強の女が政子なら、戦闘力で最強の女が巴御前(吉川亜州香さん)。亜州香さんと言えば、小柄ながらもその辺の男よりはるかにシャープな殺陣が魅力なので、巴はこの上ないはまり役。さらに今回は、絡む相手が内堀さん、佐藤さん、高倉さんといずれも腕利きの殺陣師であるから、「遠慮なしにできた」とのことで、1ランク上の殺陣が観られた。強いにもかかわらず、頼朝の魔力でおもちゃにされるシーンがおかしい。

木曽義仲(佐藤修二さん)もかっこいい。こんなにかっこいいのは、「ギャンブリング」以来かな。得物は「風魔の小次郎」に登場した刀(私物だとか)。これが幅広の両刃の剣で、振るのが大変らしい。冥界から呼び戻された時、頼朝に口に指を突っ込まれたとこはおかしかった。
一度弁慶にやられた後、巴の背後霊…もとい、守護霊っぽくなって、巴とシンクロして動くのがユニーク。

義経達が乗り物を探してるとどこからともなく現れる、童(菅原泉さん)。この時、客入れの時に集めた1円玉を使うのだが、童の請求金額に対していつも1円だけ足りない(笑)。

で、そんなピンチにどこからともなく現れるのが、金売り吉次改め金貸し吉次(金田誠一郎さん)。最初は10万円を無利子・無担保で、次は100万円を無利子・担保は静御前、最後は1千万円を利子は十日で1円、担保は弁慶という破格の条件で気前良く貸してくれる。ま、商人が無償で親切にすることはあまり無いので、これも後々伏線になるのであるが。

勧進帳で有名な安宅の関のシーンでは、何故か歌舞伎調になる。ただし、そこはショーGEKI、普通にはやらない。勧進帳の代わりに出てくるのはなんと早口言葉。内堀さんが結構悪戦苦闘してた(息継ぎのタイミングが難しいようで)。
そこに現れて簡単に早口言葉をクリアするのが、童…のはずが結構噛んでしまってた(爆)。稽古のときは全戦全勝(自己申告)だったそうなのだが。やっぱ、本番には魔物がいるのね。

安宅の関の番人・富樫左衛門は、「ザンダルド」に引き続いて客演のネコ脱出主催・高倉良文さん。や〜やっぱ高倉さん良いなぁ。特に「ぶっちゃけヒマなんです」ってセリフがツボ。

富樫はその後、義経の追っ手を通らせまいとするものの、義仲・巴コンビでは相手が悪すぎ。瀕死の状態になってもなお止めようとするが、極悪人(笑)景時に止めを刺される。ここの富樫はかっこ良かった。

死体になっても続く富樫の受難。頼朝の魔力で、義経へのメッセンジャーにされてしまう。ここで、おのさんの声に合わせて高倉さんが口パクするのだが、これがピタリとリップシンクロしてる名人芸。素晴らしい。

頼朝と政子の実の娘・大姫(筒美きょうかさん)は、頭がかわいそうな人。母様が大好きなのに、当の政子は大姫が嫌いで蹴倒しまくり。最後は政子に毒殺されてしまう。その毒も「飲めばなんでも願いがかなう薬」と騙され、「自分の願いがわからないから母様の願いをかなえてあげる」って言って飲むんだよ〜(号泣)。頭はともかくええ娘やないか、なんで政子はあんなに嫌ってるんだ?。とまあ、傍から見ればかわいそうな大姫だが、本人的には母様の願いをかなえてあげられたので、満足して逝ったようである。それが救いといえば救いかなぁ。

黒川淳さんは、安宅の関の番人役の他、アクションシーンで活躍。特に冒頭での投げられ方は良かった。そっち方面の経験は多いそうなので、もっとアクション演って欲しいねぇ。

<蛇足>
初演時に番人をやったのが内堀さんと亜州香さんらしい。観たいねぇ、ピュアだったころのお二人(笑)。

研修生・天野もえさんと三浦結巳さんは、宮仕えの女達。「女3人寄るとかしましい」というが、6人いるのでうるせ〜こと。噂話やら生写真やら大騒ぎで、なんとなくOLっぽいイメージ。次々変わる方言でのやりとりがおかしい。ちなみに宮仕えの女達は、客入れ時の案内役としても活躍。

政子に仕える美人秘書Aこと葵(福村英里さん)と美人秘書Yこと山吹(石川亜希さん)。山吹は若干気が弱そうな割と普通っぽい人なんだけど、葵はどんな時もほとんどテンションが変わらない若干ヘンな人(笑)。個人的にツボだったのは、葵が政子に向かって言った「根性ド腐れてますね。おほほほほほほ」(爆)。

ショーGEKI大魔王に欠かせないのが、巽徳子さん率いるセクシーダンサーズ。今回は、主に黒拍子として登場し、与一や弁慶を翻弄する。ここで黒拍子を撃退するのが、静御前。白拍子というパラメータ(?)使いどころがうまい。

ショーGEKI大魔王にもう一つ欠かせないのが、全員参加の歌と踊り。演出の羽広さんは、今回踊りを入れるかどうか迷ったらしいんだが、これ無くしてなんの大魔王か(笑)。入れて正解でしょう。今回の踊りは、拳法っぽい動きもあったりして面白かった。歌も、今回歌姫のあけちさんのソロパートとかもあって良い。

かくて奥州平泉に到着した義経と弁慶だが、待っていたのは藤原秀衡ではなく金貸し吉次と童。実はこの二人はグル(というか親子。だからあんなに都合よく現れたのね)。そして、借金のカタに屋敷はおろか平泉ごと差し押さえたとのこと。なんたる超展開、意外にも程がある(笑)。

義経は吉次に借金返済を迫られるが、利子の1円が払えず、さりとて担保の弁慶を差し出すことも出来ず。ここで吉次が提示した打開案は、驚くべきことに「自分たちを斬れ」。義経の清濁併せ呑む王としての資質を見たかったようである。結局斬れない義経に対して、吉次は心底残念そうだった。この商人ならではの対決シーンも実に印象深い。

が、利益なしと見れば切り替えが早いのが商人たるもの。借金の証文を頼朝に売り飛ばし、代金変わりに奥州平泉の自治権を獲得する。まあ、吉次親子も勝ち組かなぁ。

それにしても、思い返してみるに登場人物のほとんどが何らかの意味でカワイソウな気がしてきた。スゴイ芝居である。

私は例によって初日と楽日に観に行ったのだが、楽日にちょっとした珍事が起きた。カーテンコールが終わった後もコンサートのアンコールのように拍手が鳴り止まず、役者さん達が2回目のカーテンコールに登場したという。こういう事もあるのだな。ちなみに、おのさんによると初演時にもカーテンコール2回があったそうな。


というわけで、久々のショーGEKI大魔王は実に楽しかった。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月24日

THE DEEP −深き淵にて−

主催:ネオゼネレイター・プロジェクト
期間:2009.09.02〜06
場所:下北沢・「劇」小劇場

タイトルを聞いてこれを思い出した人、同世代だね(笑)。でも本作はオリジナルである。

という訳で、昨年の「Desert Moon 〜砂の海であなたと〜」に引き続き、ネオゼネレイター・プロジェクトにショーGEKIおのまさしさんが客演したので観てきた。

<Introduction>
消息を絶った深海探査船。
救出に向かった調査団は聞く、
船底から聞こえる声を。
そして見る、
深き水底から迫る影を。


深海からやって来た謎の生物に人間が乗っ取られるという、まさに正統派のB級SFである(ほめ言葉)。乗っ取られた人間は、生物の目的である”増殖”の為に動かされる。しかし、人間の方には意識はあるようで、時に生物に逆らった行動もする。

や〜深海には謎が多いからねぇ、こんな奴がいてもおかしくはないと思えてくる。なんせ地上にすらこんな驚異的な生物がいるくらいだし。

「劇」小劇場に、実質4層構造の船内が再現される。なかなか豪華というか、豪気なセットである。ちなみに当初は水槽を使いたかったらしいのだが、諸々の事情で却下されたそうな。

話のメインは謎の生物だが、弟を捜す女(森脇由紀さん)の弟・水を運ぶ男(吉村公佑さん)捜し(ヘンな文章だ(笑))がもう一つの軸。

今回印象が強かったキャラクターは、先生と呼ばれる男(奥瀬繁さん)。特に乗っ取られバージョンの、にこやかなんだけどどことなく怪しい雰囲気が良い。本作で一番ビクッとしたシーンに出たのもこの人である。先生の正体が発覚するシーンでの、キャプテンと呼ばれる男(おのまさしさん)とのやり取りも良かった。

写真を撮る女(笹野鈴々音さん)がムービーを撮影しまくったおかげで、生物の弱点は赤外線とわかる。海は波長の長い光から吸収するので、深海にいる生物は赤外線に当った事がない。ゆえに赤外線に弱い、という設定である。こういう理屈付け、嬉しくなっちゃうねぇ。
(個人的には、謎の生物の前になす術もないまま完、よりは抵抗する手段がある話の方が好み。)

クライマックス、早いというわりには遅い男(石塚義高さん)と弟を捜す女(森脇由紀さん)が、乗っ取られ軍団に襲われてあわやという時に、颯爽とかっこよく(?)二丁拳銃よろしく両手にビデオカメラを持って登場するキャプテンと呼ばれる男(おのまさしさん)と写真を撮る女(笹野鈴々音さん)。こういうシーン大好き(笑)。

このシーンで、その昔、とある事情で生産中止になったナイトショット搭載機が出て来たのには笑った(ソニーの人が観に来てたらしく、大喜びだったそうな)。

前作に引き続き、いかにもおのさんがアドリブかましそうな台詞があるのだが、全部演出だそうである。脚本・演出の大西一郎さん、おのさんのこと良くわかってるなぁ(笑)。


聞くところによると、前作よりも面白かったという声が多かったそうだが、それも納得。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:15| Comment(1) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。