2011年08月07日

愛してると誓うだけじゃ幸福にはなれない / ダンパチ9

主催:ショーGEKI
期間:2011.07.14〜24
会場:下北沢・「劇」小劇場

ショーGEKI恒例の夏祭り公演、今年は女子チームの「愛してると誓うだけじゃ幸福にはなれない」とお馴染みショーGEKIメンズのコントライブ「ダンパチ9」の2本立て。

ちなみに去年は夏祭りらしく綿あめ配ったりしてたが、今年は夏祭りらしくかき氷を配ってた(笑)。


○愛してると誓うだけじゃ幸福にはなれない

<Introduction>
最強の結婚プランナーが最高の幸福をお見積もりいたします。


結婚式のプランニングをする会社・オレンジプランナーズが舞台である。”最高に幸せな結婚式”に尋常ならざるこだわりがあり、「普通の結婚式」とか言われるととたんにテンションダダ下がりになる。

所長・内山田宇佐美(吉川亜州香さん)、チーフ・河原崎香奈江(小林こずえさん)、西園寺小夜子(廣田朱美さん)、高根沢貴加代(菅原泉さん)のベテランと新人・小早川美帆理(出口桃子さん)の5人がメンバー。

訪れるお客様もユニーク。
・結婚詐欺師(山本諭さん)と被害者?(竹内美保さん)のカップル
・彼氏が投資会社経営のバブル女(筒美きょうかさん)
・ヤクザカップル(七枝実さん・天野もえさん)

登場人物の名前が、全員6文字なので、キャスト表見るとやたらと漢字が並んでいる(笑)。さらにオレンジプランナーズのベテラン4人と天野もえさん演じる朝比奈亜花音は、苗字と名前の読みの1文字目が一緒(朝比奈・亜花音=あさひな・あかね)。なんか意図がありそうなんだけどね。

所長・内山田宇佐美の吉川亜州香さん、今持って子供の役とかも似あうが、大人の役もハマる。元旦那との電話でのやり取りが良かった。

チーフ・河原崎香奈江の小林こずえさんは、出来るOL風の役との親和性が極めて高い。激ハマリ。

廣田朱美さんの西園寺小夜子はヤンママ。そういえば、廣田さんってあまり子供がいる役はやってない気がする。新鮮。

高根沢貴加代役の菅原泉さんの活躍が印象に残った。特にモノマネがけっこう似てる。女子チームオリジナルTシャツのデザインも菅原さんだったのだが、これがシンプルな線で和装の花嫁を描いていて、なんか「開運なんでも鑑定団」とかに出てきそうな雰囲気の絵で、実に美しい。

研修生にしていきなりほぼ出ずっぱりとなった小早川美帆理役の出口桃子さん。恐るべきことに平成生まれ(汗)。水ぶっかけられた七枝さんにタオル投げた時の「えい」ってのが可愛かった。

結婚詐欺師の御子柴信太郎役の山本諭さん、アヤシゲなキャラが良いね。「新撰組」の時の割とかっこいいキャラも良かったけど。見せ場はなんといっても、竹内美保さんをお姫様抱っこするとこだな(笑)。

その結婚詐欺師の相手・堀之内有希菜役・竹内美保さんは、以前はなんかしら舞台で食べることが多い印象があったのだが、今回クッキー食べるのを見て、結構久しぶりだな、と(爆)。結婚詐欺師と承知の上で、最高に幸せな結婚式を目指すのが良い。
(裏設定では、結局そのまま結婚するらしい)

バブル女・東海林さやか(筒美きょうかさん)は、彼氏が破産したからポイ捨てしてもおかしくないのに、「俺にはお前しか残ってない」とか言われて結婚する気になってるあたり意外と一途?。単に26歳過ぎて独身なので焦ってただけって可能性もあるが(笑)。結婚式費用上限なしでテンション上がりまくってたオレンジプランナーズ、破産したけど手付金の50万円でど派手な結婚式を実現しようとするプロ意識が素晴らしい。

ヤクザな海老沢竜之介(七枝実さん)と朝比奈亜花音(天野もえさん)のシーンはちょっと感動してしまった。最初はビビってたのに、結婚式やるとなったらとたんに主導権取り出すオレンジプランナーズのメンバーには笑った。

毎回印象的なフレーズが出てくるが、今回は「女は貪欲に幸せを追求する使命がある」。権利とか義務とかじゃなくて”使命”ってあたりがユニークに思った。


何が何でも幸せな結婚式を目指すオレンジプランナーズの活躍がかっこいいというか、プロジェクトX的な痛快さであった(笑)。


○ダンパチ9
<Introduction>
コントライブなのであらすじは無意味だ(笑)。


お芝居にトラブルはつきものだが、今回は七枝実さんが稽古に入る前に足を骨折するという、特大級のトラブルがあった。しかし、それすらもネタに活用するあたりはさすがというか(笑)。

今回から「マスカラッド」を経てショーGEKIメンバーになった宮脇タケシさんが、メンズに加入という大きなニュースもあった。これで久々に名前通りの「ダンパチ」に戻った事になる。
(ダンパチってのは、男8人って意味ね)

ネタのタイトルコールとかの時に、スクリーンに結構凝った感じのアニメーションのタイトル動画が流れてたのだが、あまり注目出来なかったなぁ、勿体無い。

という訳で、例によってネタごとに。


「劇団地デジ劇場」
地デジの素晴らしさを寸劇で伝える劇団というネタ。七枝さんがツッコミ役というあまりないパターン。テンパリ気味の内堀克利さんとの咬み合わない会話が面白い。地デジカの角生やしたおのまさしさんのウザめな一言もいい。

オチのところで女性陣も登場するのだが、吉川亜州香さんが、隣にいた鈴木とーるさんに脇をつつかれるという意図的なトラブル(笑)。やっぱフリーダムだよな>とーるさん。


「合体人間ゴマカズン」
山本諭さんが怒られてると、どこからともなく5人のヒーローっぽい奴ら・ゴマカズンが現れて、5つのゴマカシ技で怒りを鎮めて去ってゆく。

トドメ?担当は宮脇さんで、高い位置からの急角度のアクロバティックな頭下げで素直に謝り、最後は五体投地。この時、内堀克利さんと辻崇雅さんを台にして、らせん階段を登るような動きをするのが面白い。

ちなみにメンズに加入しなかった山本諭さんは、今後は宮脇さんに対する大先輩ならぬ小先輩というポジションでいくらしい?。


「ミスターリカバー 人間ドック編」
毎度お馴染みミスターリカバーこと鈴木とーるさん、今回は人間ドックで色々やらかす(笑)。

事前にブログでは最終回みたいに書かれていて、実際鈴木とーるさんとうちなる声の七枝実さんが別れそうになるのだが…。


「天下御免 漢 みのるくん リハビリ編」
七枝実さんのうちなる声を鈴木とーるさんがやるミスターリカバーのリバースネタのシリーズ。今回は、七枝さんの骨折を受けてリハビリネタ。しかし、メンズも年齢が上がってきたせいか、病院ネタ2連発とは(笑)。

ここで去年に引き続いて登場の天野もえさん、今回はミニスカートのナース。ダンパチのセクシー担当というポジションを確立したっぽい。


「ショーGEKI空男君」
乗り物シリーズ。機内アナウンスに右往左往するメンズ達。辻崇雅さんが日替わりのコネタが面白かった。あと「電子機器をお捨てください」で、ノートパソコンを大胆に投げ捨てる佐藤修二さんと、ペースメーカーを取り出して捨てようとする金田誠一郎さんが可笑しい。


「合体人間ゴマカズン」
ゴマカズンの第2弾。1つ目のゴマカズンには出てなかったおのまさしさんが登場。

ここで一番笑ったのが
宮脇さん「日本演劇界に輝くいぶし銀」
おのさん「や、いぶし銀は輝かないけどね」

劇団地デジ劇場でもそうだけど、おのさんのこういう一言って抜群に面白い。


「ウザイマンおのまさし最終回」
おのさんがウザさを封印して愛されキャラに生まれ変わろうとするお話。

残念ながら(共演者的には嬉しいことに?(笑))ウザイマンは登場しない。私を含め、最後の暗転の後で出てくるかと思ったのに。


「バレエ忍法帖」
タイトル通り、バレエでやる忍者もの。鈴木とーるさんと金田誠一郎さんの本領発揮。やっぱ動きが美しいね、コントなんだが(笑)。


「歌う取調室」
”歌う”というのが自白の隠語であることから出来たネタ。容疑者役の佐藤修二さんがだんだん乗せられるのが可笑しい。

歌われるのは普通の流行歌とかなのだが、1曲だけオリジナル曲がある。これが結構いい歌で、所謂”才能の無駄遣い”(笑)。

このネタの前に色々な隠語を紹介するのだが、その中に”弁当”(執行猶予の事)が出てくる。で、「愛してる…」の方には、七枝さんの「弁当はつかないだろうし」というセリフがある。作品を超えた見事な伏線だ(笑)。


「男塾ら・セーラ」
恒例の男塾。新加入の宮脇タケシさんは佐藤修二さんの後ろで金田誠一郎さんの前というポジションになった。

楽日では前日までにメンバーが披露したネタを、七枝塾長が例題として先に言ってしまうというオイシイ展開。テンパリっぷりが面白い。

トリのネタは、メンバーを打ち上げ花火に見立てて持ち上げ、景気のいい四字熟語を叫ぶというもの。この持ち上げられるのがかなり恐いらしく、ネタがトンでしまうメンバーがちらほら(笑)。でも爽快だった。


楽日にスペシャルアンコールとしてやったのが、「マッチョ・マジックショー」。こういうのがあるから楽日は外せないのだよな。


次回、秋の公演は2005年に上演した「DOKONI 〜私の元気〜」である。このお芝居好きなので嬉しい。初演時と違って男性主人公バージョンもやるらしい。となると、男女ダブルキャストで4バージョンとかやりかねないな(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月18日

キャラホビ版権確定

震災の影響で版権物のガレージキットが出せなくなったワンダーフェスティバルに変わってキャラホビに初参戦することになった訳だが、版権申請の結果が来た。

今回出すのは

○ねこミク
ねこみく01.jpg


○桐崎恭子(「死なない男に恋した少女」空埜一樹著)
桐崎恭子01.jpg


以上、2つである。
なお、桐崎恭子のポーズに関してだが、ちゃんと劇中に準じて作ったもので、断じて私の趣味ではない。…ホントだよ。ホントだってば(爆)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 01:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 造形日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月28日

Number51


(ニコニコ動画で観る場合はこちら

MMDと野球に対する深い愛に定評のある、ストリークPの作。初音ミクがだんだんイチローに見えてくるという(笑)、極めて再現性の高い動きが素晴らしい。歌もストリークP作であるが、こちらも良作。

ストリークPのマイリスト
posted by ヨコハ魔の怪人 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 初音ミクのもたらしたもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月27日

ちょっとユニークな店 イタリア豚亭

イセザキモールで見つけたお店である(食べ放題ではない、為念)。

外観や内装、店員さんの制服を見る限り、若い女性をターゲットにしたイタリアンっぽい。しかし、看板メニューであるガーリックホエーライスやジンジャーホエーライスはどう見てもスタ丼なんである。

ラージを注文してみたところ、ボリューム的にまごうかたなきスタ丼(笑)。食べてみたら、味的にも間違いなくスタ丼(爆)。ミスマッチだよなぁ、これ。

不思議なことに、メニューには天丼と天ぷら定食もある。イタリアはどこ行った?(笑)。せめてホエー豚を使ってくれ。

とはいえ、スタ丼は好きなので、機会があったらまた行きたい。

イタリア豚亭(食べログのページ)
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ放題の正義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月20日

プッチンプリンが食べたくなった

以前、スキャットマン・ジョンの「SCATMAN'S WORLD」を重音テトでカバーした動画を紹介したが、その作者であるひとでさんが再びスキャットのカバーを投稿してくれた。


(ニコニコ動画で観る場合はこちら

今回はMMDによるPV付き。これがまた嬉しくなっちゃう出来である。

ひとでさんのマイリスト
posted by ヨコハ魔の怪人 at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 初音ミクのもたらしたもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月14日

バーガーキングのおかわり自由サービス

期間限定のはずの%タイトル%企画、なぜかバーガーキング神田店では期間を区切らずにやっている。
(ポスターにもいつまでとか書いてない。とりあえず、私が行ったのは5/4)

これは、ハンバーガー、ドリンク、サイドメニュー(ポテトまたはオニオン)のLサイズセットが制限時間30分内でおかわり自由というサービスである。おかわりするには全て食べきる必要があり、その際にはドリンクとサイドメニューを変えることが出来る。

という訳で食べてみた。食べきり制なので、ネックとなるのはドリンク。私も比較的多く食べるほうだが、水分はそれほど取らないので、結構キツイ(笑)。この日はそれほど空腹ではなかったこともあって、時間的にはいけたのだが第2ラウンドでやめておいた。次に機会があったら、第3ラウンドまで行きたいと思う。

…というか、いつまでやってるんだろう、このサービス。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 食べ放題の正義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月08日

乱歩1925

主催:おのまさしあたあ
期間:2011.04.22〜24
会場:乃木坂・COREDO

約1年ぶりのおのまさしあたあは「乱歩1925」と銘打ち、「赤い部屋」と「心理試験」の2本立て。ちなみに笑いなしのおのまさしあたあは、私は初めてである。


<Introduction>
江戸川乱歩の小説をお読みください(爆)。


○赤い部屋
ひとり芝居である。

主人公の男が、退屈で仕方ない人間たちの集まり「赤い部屋倶楽部」の面々の前で、過去に行った合法的な殺人を語るというスタイルである。観てると実際に殺れそうな気がしてくるのがコワイ(笑)。

印象に残ったのは、なんと言ってもオチ。普段なら、「きっとこう来るだろう」と予想が付きそうなオチなのだが、まったく思いもよらなかった。これにはやられた。完璧にやられた(笑)。


○心理試験
コロンボや古畑任三郎に代表される、観る人に最初から犯人が判っている倒叙ミステリーである。

個人的に、おのさんにコロンボ風の名探偵をやって欲しいとかねがね思ってたので、「あ〜忘れるところだった。ひとついいですか?」と犯人を呼び止めるところはむちゃくちゃ嬉しかった。もっとも、名探偵おのさんの出番、少ないんだけどね(爆)。

犯人役は、ネオゼネレイタープロジェクトでおのさんと共演してる石塚義高さん。ものすごく自分勝手な悪党である。内心の演技がコミカルっぽく感じた。

犯人に罪をなすりつけられそうになるのが、ショーGEKI大魔王連続出演の藤田マコトさん。デフォルメチックなとこが良い。

ショーGEKIメンバーの天野もえさんは被害者のゴーツクバーサン役なんだが、妙にはまってる。今後は若いのに老け役が似合う貴重な女優さんとして…(笑)。

タイトルでもある心理試験を実施した予備判事役は、おのまさしあたあではお馴染みの羽田勝博さん。探偵ものというと、探偵を引き立たせるために警察がやたら無能に描かれることがままあるが、本作では決め手に欠けるものの犯人を疑ってはいたので良かった。

それからもうひとつ特筆すべきは、小道具の屏風。ショーGEKIの辻崇雅さんが作ったそうなのだが、とても出来が良い。しかもおのさんに聞いたところでは、辻さんが自分で屏風絵を描いたそうな。これはすごい。おのさんが、「小道具で食っていけるのでは」と言っていたのも納得。


という訳で、シリアスなおのまさしあたあも良いものだ(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月14日

ワンフェス ワンパス

久々の造形日誌である。

2011年夏のワンフェスだが、震災の影響で版権処理ができないとの理由で、1日版権を要するガレージキットの出品が不可能になった。個人的にはこれじゃ意味がないので、今回は参加を見送ることにした。

残念なことにはかわりないが、おかげで今年はショーGEKI夏祭り公演の楽日に行けるというメリットもある(笑)。ここ数年、連続して被ってたからなぁ。

それともうひとつ、代わりというわけでもないがキャラホビに参加することになった。キャラホビといえば主催の1社はホビージャパンである。WF2011冬の新作は、「死なない男に恋した少女」ヒロイン・桐崎恭子はホビージャパン文庫刊行のライトノベルである。それがホビージャパン主催のイベントに出ようとは。巡り合わせとは面白いものである。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 造形日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月06日

新撰組 −幕末剣舞烈風伝−

主催:ショーGEKI
期間:2010.03.24〜29
会場:下北沢・本多劇場

昨年の「マスカラッド」に引き続き、まさかのショーGEKI大魔王2連発、演目は「新選組」、しかも劇場は演劇人みんなの憧れ・本多劇場である。


<Introduction>
新撰組についてはみんな知ってるよね(爆)。


ショーGEKIの前身ツール・ド・フォース時代から数えて3回目の上演。前2回は「新撰組/維新士」と物語を裏表から見る2本立てだったのだが、今回は「新撰組」の単独となった。もっとも、私は前回は観てないのだが(笑)。

地震の影響で中止になったお芝居やイベントも多い中、無事初日から千秋楽まで上演できて本当に良かった。劇団側がやりたくても、安全性やら交通やらの理由で中止になることもあり得たし。

客入れの段階から維新士達が舞台に集まってくるのだが、通路でお客さんに混じって維新士が歩いてるのはなかなかシュール(笑)。

近藤勇は前回同様七枝実さんで、豪快な局長役がはまっている。山南をかばったり、大政奉還にも動じないなど、確かにリーダー向きのキャラクターである。

前回沖田総司の内堀克利さんは、今回は土方歳三。今の内堀さんのイメージからするとやはり土方の方が似合う。

沖田総司の宮脇タケシさんは、前作「マスカラッド」に客演後、本作からショーGEKIメンバーになったのだが、そのとたんにこの大役である。大変だったでしょうな。一般的な沖田像に忠実な良いキャスティングだった。

山南敬助は、前回から8年ぶりに田中智也さんが再登板だそうで。幕府側も維新士も目的は同じ、という考え方は適切なものだが、時代が早すぎたというか、居場所を間違えたというか。

<蛇足>
宇宙戦艦ヤマトの3代目艦長は山南だったりする。初代が沖田、2代目が土方で、他に斎藤とか藤堂も出てくるが、なぜか近藤はいない。

斎藤一の松田明典さんが殺陣で牙突っぽい構えをしてたのは、「るろうに剣心」で斉藤を知った者としては大喜び。さすがにそこから平突きにはいかなかったけど(笑)。

原田左之助の辻崇雅さんと永倉新八の今井豊さんは、名コンビという感じ。熱血暴走型の原田を永倉が止めるというのがお約束。

ちなみに辻さんが使ってた槍は2本あって、うち1本は近藤周平役の杉山光一さんが器用にも原田の名前を彫刻したそうな。その為、前説では主に名前入りの槍を使ってた。

山崎丞の山本諭さんは、今まではなんかしらのフェチとか持ってるキャラが多かったが、今回はシリアス…というかまとも。偽情報を掴まされながらも、池田屋の不審さを見逃さなかったとこがかっこいい。池田屋事件の影の功労者だと思う。

坂本龍馬は鈴木とーるさんで、踊る龍馬というえらく斬新なスタイル(笑)。龍馬の掴みどころの無さにマッチしていると思う。その龍馬の妻・お龍役の巽徳子さん、またの名をナチュラル・ボーン・エロス(笑)は、今回は可愛らしさが前面に出ていた。多才である。

勝海舟は、ショーGEKIの金田誠一郎さんと、「マスカラッド」に客演してた藤田マコトさんのダブルキャスト。飄々とした金田さんにハジけた藤田さんと、どっちも面白い。

「大逃亡」では追いかける側だったおのまさしさんは、桂小五郎で逃げる側(笑)。ほとんどのシーンはカモフラージュの為の乞食の恰好なのだが、役柄としてはかっこいい。ショーGEKIとしては比較的笑いの少ない本作だが、「桂はカツラ」のやりとりにはメチャ笑った。

結構おなじみのネコ脱出・高倉良文さんは吉田稔麿。池田屋で新撰組に襲撃され、桂に増援を要請しにいくも断られる(長州藩を巻き込む訳にいかないので、桂が泣く泣くトカゲのしっぽ切り)シーンが、切ない。ここで桂が嘘泣きだったらどうしようかとハラハラしてしまった。

宮部鼎蔵(太田友和さん)と北添佶摩(吉川英夫さん)は、「無益な殺生はしない」とかいいつつ、京都大火計画でたくさん人が死にそうなのをあまり意に介してなさそうだったのが印象的。いいのか、吉田は悩んでるというのに(笑)。

佐藤修二さんの岡田以蔵は、ぱっと見て分かるアブナイ奴。冒頭の維新士集合のシーンでは、新撰組が見回りしてる中、刀が抜身のままで登場(笑)。刀を逆手で持ったりと、かなり異質だった。

河上彦斎の漢人拓希さんは、小柄な女性なのに男に混じって殺陣して全く違和感無し。「(新撰組に向かって)今日は退かぬぞ!」ってセリフがとても良かった…ってご本人に言ったら「唯一の長台詞」(笑)。

薩摩の人斬り田中新兵衛(高橋祥尚さん)と中村半次郎(松島圭二郎さん)は、藩が同じせいかコンビっぽく動いてた。維新士の人斬り四人衆の中では一番しゃべってたような気がする(笑)。

毎度おなじみの中津川浩子さんは、烈風の女志士・松尾多勢子。幕末ってこういう人もいたのね。えらく楽しそうだったなぁ。なんとなく黒幕っぽく見えるキャラでもある。

時代の味方(笑)・大久保利通(吉岡源則さん)。結果的には一番上手く立ち回ったといえるが、油断すればすぐ落ちる綱渡りだよな。よく乗り切ったものである。

男装して新撰組で剣の修業をするうち沖田に惹かれるおきん(吉川亜州香さん)、なるほど沖田総司の男色疑惑はこのせいか(笑)。おきんは沖田に剣術で子供扱いされるのだが、実際の殺陣の腕は真逆なのが可笑しい。役者さんを知っているがゆえの楽しみ。

近藤の馴染みの芸妓・君尾は、これも8年ぶりに小林こずえさん。凛とした雰囲気も持ちながらも、理性では倒幕、感情では近藤はん大好きと脳内不一致に悩むキャラである。近藤との別れのシーンがやはり見せ場だった。

土方の馴染みの東雲太夫(廣田朱美さん)と桂の馴染みの幾松(池田玲子さん)は、男のためにスパイばりの活躍をする。土方と太夫のやりとりは、ちょっとした狂気が感じられて良かった。桂と幾松のやりとりは、上でも書いた「桂はカツラ」に持ってかれた(笑)。

吉田の馴染みのお加代(筒美きょうかさん/天野もえさん)も、男のためにスパイしたが、吉田が池田屋事件で斬られて以後、アル中に。なんとなく、幾松や東雲は維新士や新撰組の正義を多少なりとも理解した上でやってるっぽかったのに対して、お加代は好きな男が喜ぶからという理由だけだったように感じた。

常連の間で人気が高かった(と言っても数人から聞いただけだが)のが、山南の馴染みの明里(菅原泉さん)。実際、かわいらしいというか健気というか(DMにはその引き出しがあるのか?とか書いてあったけど(笑))。山南共々時代がああでなければねぇ。

勝の馴染みの雪乃(柴小聖さん)は、勝に染められたのか英語にも抵抗がないようで、早いうちに時代に慣れたキャラである。ある意味、一番の勝ち組?(笑)。

島原の女将・お梅は竹内美保さんで、なんとなくしゃべりがツボ。声質的に、京言葉と相性が良いように思った。

初登場のショーGEKI研修生・出口桃子さんは、「マスカラッド」から引き続き登場の吉田恵さんと一緒に見習い芸妓。研修生が見習い役(笑)。

激動の時代を描いてるだけに、悲劇的な結末を迎えるキャラも多いが、一番かわいそうなのはなんといっても維新士の密談中に通りかかってしまったが故に口封じで斬られた女の子2人(冨士枝千夏さん・高津春希さん)。おきんにせよ山南にせよ吉田にせよ、自らの行動の結果だったのに対して、この2人は完全に理不尽。

ちなみにカーテンコールの時に冨士枝さんと高津さんが床を拭いてたので何かと思ったら、沖田が吐いた血糊を拭き取っているのだった。最後にみんなで正座して挨拶するので、血糊が衣装に付くのを防ぐためだそうで。観劇するようになって知ったことだが、舞台の役者って演技以外にもほんとにいろんな事をするものである。

ショーGEKI大魔王には欠かせないダンサーズ。新撰組だったり維新士だったりしたが、やはり最初と最後のだんだら模様の羽織りを背負ってのシーンがかっこいい。

大政奉還後のシーンで思い出したのが、「婢伝五稜郭」。あちらの蝦夷共和国組が、負けがわかっていながら意地で続けてたような印象を持ったのに対し、新撰組はごく自然にブレること無い正義を持ち続けていたように感じた。まあ、状況が違うっちゃ違うけど。

新撰組になので、当然殺陣がたくさん出てくる。今回は、宮脇さんとか山本さんとかメインに殺陣がほぼ初体験って人が結構いるが、そんなことは全く感じさせない。平均してレベルが高かったように思う。

殺陣と言えば、中心的見せ場の一つ池田屋事件。戸板が動き回って戸板になったり壁になったり柱になったりして室内を再現するのは面白い。

印象に残ったセリフが、龍馬が言っていた「武器を作るときは理性で作るが、使うときは感情で使ってしまう」という奴。作る側にほど近いところにいる人間としては、色々と思うところがあるなぁ。

あと、舞のお稽古中に師匠のお貴(めぐみさん/末富真由さん)が言っていた、「ツンとしないでシャンとする」。ツンデレの次に来るのはこれだな(笑)。

芸妓関係でもう一つ面白いと思ったのが、人に堕ちるという表現。人としては最低ランクの芸妓は、人ではなく蝶や花であると。でも宴席の話を外でするなどのルール破りをすると、蝶や花から人に堕ちる、となる。芸妓としてのプライドと守秘義務が一緒になったようなものかな。


さてさて、久しぶりの人に会ったりするのもお芝居の隠れた楽しみだったりする。今回は元ショーGEKIメンバーだった前田一世さんと黒川淳さんに会ったのだが、黒川さんはいつの間にか役者からリア充にジョブチェンジしてたらしい。ちきしょ〜祝ってやる(笑)。


という訳で、実に面白いお芝居でした。
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2011年03月28日

微妙な△関係

主催:Re;Dynamite
期間:2011.02.25〜27
会場:高円寺・明石スタジオ

役者兼脚本家兼演出家の永田剛志さんが、安田繁長さんと新たに立ち上げた劇団Re;Dynamiteの旗揚げ公演である。永田さんの作品としては「画用紙」以来久々の現代劇。


<Introduction>
智、駿介、こだまの三人は学生時代からの腐れ縁。
しかし駿介とこだまの結婚を機会に、いつの間にか疎遠になってしまっていた。
ある日、数年ぶりに駿介夫妻と再会した智は二人の間にぎこちないものを感じ取る。
勝気で男勝り、弱みを見せないこだまを心配した智は、SNS「Breeze」を使って彼女の相談相手となることを思いつく。
「智」という男性ではなく、「サトミ」という女性として。
ところがそんな「サトミ」に、そうとは知らず駿介が「Breeze」で手を出して…。
かくして男二人、女一人の三角関係は、思わぬことからインターネットで男一人、女二人の三角関係に発展する。

インターネットの向こうとこっちでもつれ合う微妙な微妙な三角関係。
ところがそれは、全世界を巻き込む巨大な騒動の発端でもあった…。


…とチラシにはあるが、三角関係云々は本筋ではなく、ネット空間を舞台にしたSF系の話である。まあ、チラシの内容と芝居本編が違うなんてよくある話だが(笑)。

主人公3人よりむしろ、ハヤテ(関佑太さん)、キッカ(工藤香さん)、シンデン(永田剛志さん)の方が微妙な三角関係っぽい。で、そのハヤテのキャラクターがほとんどシャア・アズナブル、しかも「逆襲のシャア」バージョンだったのが面白い。

役者さんの中で最大のインパクトを残したのは、まーとん役の中井勝信さん。とにかくアクションが凄かった。ジャッキー・チェンの映画にありそうなアクションが目の前で生で見られたという。

本作では、キーボードやモニタなどのインターフェースを意識することなく、五感を使ってネットにアクセスできるダイブシステムというのが登場する。ダイブシステムを使ったネットアクセスでは、脳をフル稼働する必要があるらしく、ある程度の時間を越えるとオーバーヒートで脳がコゲる(爆)。キッカのみは特異体質で、時間に関係なくダイブしていられる。

物語のクライマックス、脳がコゲるタイムリミットが迫る中、シンデンが時間を稼ぐために取った方法が実にローテク(笑)。こういうの大好き。

永田さん脚本と言えばマニアネタ。今回は仮面ライダーからOOO、カブト、電王、555。既に持ち歌のダンクーガのBGM。さらにオープニングムービーの縦スクロールコメントになぜか紛れてたゴライオン。
中でも一番インパクトがあったのは、必殺剣として出てきた天空宙心剣(マシンロボ)である。それは拳法の流派の名だ(笑)。


なんとなく続編がありそうな終わり方だった。いっそのこと、前日談・後日談と合わせて3部作に…(笑)。
posted by ヨコハ魔の怪人 at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | お芝居へ連れてって | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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